バンクーバーの旅 3日目~最終日

いよいよ大会もこの日が最終日。UBCとの3位決定戦の前に両校のPVが流れた後、始球式に五神総長・オノ学長が登場。新ユニを着た総長は廣納相手に力強くワンバン投球を投げ込み、実にご満悦そうな表情でした。
   

そして試合開始。先発の小林大は1・2回とエラーで先頭打者を出すも後続を断ち無失点に抑えると、打線は3回、UBC先発のローガンから大音山下朋の連打で1死1・2塁のチャンスを作ると、新堀が右中間を真っ二つに切り裂く2点タイムリーベース!さらに岡もきっちりレフトに犠飛を放ち、3点を先制します。
援護を受けた小林大はその後も粘りのピッチング。4回コルベスに左中間へのタイムリー2ベースを浴びて1点を失うも後続は抑え、5回は2死から連打もウェガーを三振。7回は内野安打で出したシュノアの盗塁を大音が刺し、8回も2死まで漕ぎ着けますが、追いすがるUBCはコルベスのセンター前タイムリーで1点差に追い上げ、バトラーも続いて1・2塁。そして代打には 昨年イムリーを許したオアー、粘られた末にフルカウントまで持ち込まれるも10球目で空振り三振!見事ピンチを乗り切ります。
小林大は最終回も続投。ミッチェル・ドレイを連続三振、フィッツシモンズに遊ゴロを打たせ試合終了…かと思いきや新堀が低投してしまいフィッツシモンズは2塁へ。一転同点のピンチを迎えますが、続くサンダーソンを空振り三振に打ち取り今度こそ試合終了!4安打中3安打を集中させて取った3点を無四球完投で守りきり、3位で大会を終えました。

メダル授与式を見届けた後、とりあえず地ビールで乾杯。ちなみにカナダは屋外での飲酒が基本的に禁止されているためにスタンドまで持ち込むことは出来ず、柵でしっかりと囲われた区画の中で飲み干すことになりました。
 

スタンドに戻り、いよいよ慶應vsサクラメントの決勝戦慶應の先発は佐藤、初回ドイル・スミスの連打と暴投で1死2・3塁のピンチを背負うも連続三振で切り抜けると、2回は圧巻の三者連続三振!すると慶應はその裏先頭の福井が遊ゴロ悪送球で出塁、杉本の投ゴロで走者入れ替わると盗塁悪送球で杉本は3塁へ。このチャンスに瀬戸西はスクイズ、これを投手がファンブルしてオールセーフとなり慶應が1点を先制します。
その後慶應打線はサクラメントの継投の前に抑え込まれ、サクラメント打線に毎回のようにヒットを打たれるも、連打は許さず慶應が主導権を握り続ける展開。佐藤が5回7奪三振で降板した後は石井→高橋亮と繋ぎ、9回は津留崎。1死から死球で走者を出したものの、続くゴンザレスを1-6-3のゲッツーに打ち取り試合終了!ワンチャンスで挙げた1点を鉄壁の守備で守りきった慶應が優勝を果たしました。

表彰式を見届け、最後の夕食はチポトレライムサーモンのプレート。3日間でバンクーバーを満喫し、明くる日の飛行機で帰国しました。
  

ネット裏の入場券を購入してスタンドに入ると、スタメン発表も終わりまさに試合が始まろうとしているところ。直前のエントリで「簡素な佇まいの」と書いてしまいましたが、スコアボードの上にあるモニターには攻撃チームの打順と投球中の投手名が表示され、そして何よりスタンドとグラウンドの距離が近い、大学のグラウンドとしては実に立派な球場です。
 

決勝進出を賭けた試合の先発マウンドには坂口が上がるも、2回に1死満塁のピンチを招くと、瀬戸西のタイムリーに返球も乱れ3失点。続く3回には再び1死満塁のピンチから下山・水久保にタイムリーを浴びて3点を失い、その後は持ち直したものの5回6失点で降板となります。
6回からの2番手は小宗。守備も笠原をサードに、山下朋をショートに入れ替えるなど色々と試すも、2イニング目に入った7回にストレートの四球×2などで三度1死満塁とすると、代打小原にはストライクを取りに行った初球を狙われ走者一掃タイムリー2ベース…。代わった大久保も下山にタイムリーを許し失点は2桁に。打線も森田晃→西山→増居の継投の前に単打2本のみの零封を喫し、明日の3位決定戦に回ることになりました。


続いての準決勝第2試合、UBCvsサクラメントの試合は3塁側の自由席で観ることに。ホーム開催ということで選手紹介に写真が付くなど気合を入れて臨んだUBCでしたが、初回ヒットと盗塁で得たチャンスを牽制死で潰してしまうと、その裏サクラメントはバチョウとモレットのタイムリーで2点を先制。3回にもエラーで1点を加えると、5回には満塁から暴投とウォルスタッドのタイムリー、さらに再び満塁としてゴンザレスがライトにグランドスラム!一挙6点を挙げてUBCを突き放します。
 
後半になってようやくUBCも反撃に転じ、6回にバルク・ウェガーの連続タイムリーで2点、8回にはバルク・ドレイのタイムリーとエラーで3点を返して4点差に。なお1死1・3塁とチャンスは続くも、後続が痛恨の6-4-3に倒れて反撃もここまで…。サクラメントが逃げ切って決勝に進出しました。

バンクーバーの旅 2日目

この日の試合は午後からなので、午前中はUBCの広大なキャンパス内を散策することに。定番の人類学博物館でネイティブアートや世界中から集められたコレクションを堪能し、新渡戸記念庭園でまるで日本にいるかのような雰囲気を味わった後、キャンパスのほぼ中央にあるブックストアへ。ブックストアと言いつつもメインはUBCのグッズで、Tシャツ・帽子・文房具・折りたたみ傘・エコバッグ・ぬいぐるみなどここでしか手に入らないものを片っ端からカゴに入れているうちに、いつの間にか総額は200ドルを突破していました…。
   

そして試合開始の時間が近づいてきたので球場へ向かうことに。ブックストアから10分ほど歩くと、立派な室内練習場と隣り合った簡素な佇まいのTourmaline West Baseball Stadiumが見えてきました!
 

バンクーバーの旅 1日目

夏季休暇が上手く取れ、祖母の新盆とも重ならなかったことで満を持してバンクーバーに行ってきました。面倒なeTA申請も前もって済ませ、成田から8時間半でバンクーバー国際空港に到着。まずは景気付けに、空港を出てすぐの屋台で売っていた神戸牛のホットドッグをいただきました。
  

空港からはスカイトレインで移動。スカイトレインの名を冠しながらもマリンドライブを越えたあたりから延々と地下区間が続き、終点のウォーターフロントで下車。この近辺も観光地として多くの人で賑わっていましたが、とりあえずミーハーらしくグラウスマウンテン行きのシャトルバスを見つけて乗り込むことに。
  

グラウスマウンテンに到着すると、頂上行きのゴンドラはものすごい行列…。ここでつい魔が差してしまい、涼しいし機内で十分睡眠も取ったし大丈夫だろうという甘い考えのもと、グラウスグラインドに挑むことに。装備を整え、警告通りにペットボトル2本を用意して登り始めるも、いきなり本気を出してきた山の前に青息吐息。もうかなり頂上に近づいただろうと思わせたところで「1/4地点おめでとう!ここからはもっと厳しくなるから引き返すなら今のうちだ」という最大限の煽りを喰らって心が折れかけるも、少し足がもつれたら休息を繰り返し、1時間40分かけて踏破!左右を木々に囲まれた道の先から頂上が見えてきた瞬間はまさに最高の気分でした。
 
 

山頂の標高は1000mを超え、晴れていれば市街地一帯を見渡せるはずでしたが、この日は生憎の霧模様…。それでも時折霧が晴れて見える景色を眺めながら、カナダ名物のプーティンをいただきました。
 

帰りはゴンドラで下山し、続いてもミーハーらしくキャピラノ吊り橋へ。シンボルとも言える大吊橋以外にも木々を繋ぐ小さな吊橋やクリフウォークなどスリル満載で、存分に身がすくんだところで市街地に戻り、本日の宿へ。明日に続きます。
   

第101回全国高校野球選手権神奈川大会 決勝戦

横浜勢も川崎勢も絡まない決勝戦5年ぶり。今回もその時と同様、東海大相模に挑む日大藤沢という構図となった試合の先発は相模が野口、日藤が武冨。初回は相模がフライ3つ、日藤がゴロ3つでともに三者凡退に終わったものの、相模の打球はどれもしっかり捉えたもの。果たして2回、相模は内野安打で出た山村が盗塁悪送球で3塁に進み、遠藤一ゴロの間に先制すると、3回には野口鵜沼本間井上の4連打、さらに金城のフライを内外野が交錯して落球(記録は2ベース)の後遠藤がバックスクリーンに打ち込む2ランでこの回6点。4回にも鵜沼が流して右中間スタンドに飛び込む2ランで武冨をKOすると、代わった1年生の渡邉一も山村ライトポール際への3ランと西川レフトにライナーで運ぶ2ランで1回持たせず降板に追い込む容赦ない攻撃。かと思えば5回は一転セーフティ攻めでチャンスを作り井上の犠飛で加点、5回にして15点を奪います。
一方の日藤は3回の1死3塁、4回の1死2・3塁を逃すも、5回ようやく2死1・2塁から石川が一二塁間を破るタイムリー!反撃の狼煙を上げますが、直後に3番手柳澤が山村の2打席連続弾と松本のタイムリー2ベースで2点を失うと、7回にはショートから登板の4番手鵜飼が相模打線の勢いをまともに受け、金城・鵜沼の走者一掃タイムリーなどで7失点…。それでも2イニング目は無失点で抑えると、9回は5番手の小川が3人で抑えて意地を見せました。
点差がついた状況で相模の継投は6回から石田。1年生とは思えぬ落ち着きぶりで3イニング無安打に抑え、9回は紫藤が登板。平松田中山口の代打攻勢を退け、神奈川大会決勝での新記録となる24点を奪った東海大相模が4年ぶりの優勝を果たしました。

そして試合後のインタビュー。今日の結果も踏まえて当然期待される甲子園優勝の言葉を、門馬監督・井上主将はうまく避けている感じでしたが、遠藤副将が力強く宣言。続く表彰式では3位校として相模原も表彰され、横浜撃破の歴史的勝利が形にも残ることになりました。斯くして熱い戦いも幕を閉じましたが、相模には一休みののち西に向かい、県大会で見せつけた力を遺憾なく発揮して頂点を勝ち取ってほしいですね!
  

神宮の閉会式を見届けてからハマスタへ。横浜が敗退したにもかかわらずウイング席が開放されたとのことで、この機会に初めて足を踏み入れることに。ウイング席の最上段から見下ろすグラウンドはまさに絶景でしたが、選手がまるで豆粒のようで、相模の選手の打球も速すぎて追えないので県相の野手の動きに頼らざるを得ないほどでした。
 

準決勝第2試合の先発は東海大相模が諸隈、相模原が天池。横浜相手に歴史的勝利を収めて関東王者に挑んだ県相でしたが、初回先頭の鵜沼に痛烈な打球で左中間を割られ、続く本間にはストレートの四球。無死1・2塁のピンチを背負いますが、遠藤を空振り三振に打ち取ると、山村を遊ゴロゲッツーに打ち取り無失点!その後も天池の丁寧なピッチングと内野陣の的確なポジショニングが光り、2回の2死3塁・4回の1死3塁を凌ぐと、5回は鵜沼本間遠藤の1~3番を三者凡退!!僅かに甘く入った球を3回は鵜沼・6回は西川にスタンドに運ばれたものの、その4点に抑えて終盤に突入します。
県相打線相手に無失点ピッチングを続けていた諸隈でしたが、7回に代打を出され降板。すると試合の流れが変わり、2番手野口からエラーと四球で出た走者を風間がしっかり送って1死2・3塁のチャンス。続く中嶋の三ゴロの間に1点を返すと、さらに3塁をオーバーランした走者を刺そうとした送球が逸れ2塁走者も生還!2点差に追い上げ、すわ準々決勝の再現かとスタンドは大いに沸き返ります。
しかし天池の疲労もピークに達しており、直後の8回表に遠藤山村に連打を許すと、金城に三遊間を破られる2点タイムリー、井上四球に西川も2点タイムリー。さらに松本のバントを天池が悪送球して7点差となり、ついに天池は降板。中澤→四元と継投するも、相模はさらに本間のスクイズと遠藤のタイムリーが飛び出し、この回7点を奪います。その裏を野口が無失点に抑え、8回コールドで東海大相模が決勝進出。ノーシードながら今大会を大いに盛り上げた相模原でしたが、ついに力尽きました。

第101回全国高校野球選手権東東京大会 決勝戦

途中に波乱はあったものの、最後に残ったのは第1シードの2校。関東一の谷は威力のあるストレートを中心に四球を出しつつも抑え、小山台の安居院は緩い球で打者のタイミングを外して打ち取る対照的な先発で始まった試合は初回表の小山台が四球とエラーで1死1・3塁と先制のチャンスも、引っ掛けてしまい6-4-3で無得点。裏の関東一は1アウトからヒットで出た走者が牽制に引っかかりタッチアウト。序盤はともに0を並べるも、先手を取ったのは関東一でした。4回先頭の村岡が右中間を破る3ベースで出ると、1アウトから平泉がしぶとく一二塁間を破って先制、さらに渋谷のセンター前タイムリーでこの回2点を挙げます。
反撃に転じたい小山台打線でしたが、出るヒットは走者無しの状況での池本の単打のみ。四球で出た走者を還すことができないまま試合は終盤に入り、ヒットを許しつつも粘り強く投げていた安居院でしたが、8回ついに2死1・2塁から渋谷に左中間を破られるタイムリー3ベースを許し、ダメ押しの2点を与えてしまいます。
援護を受けた谷は9回も続投。2死からこの試合7個目の四球を与えるも最後は藤原を空振り三振に仕留めて2安打完封!関東一が3年ぶり8回目の甲子園出場を決めました。