ボランティア活動応援きっぷの旅

野球が長いシーズンオフに入ったので、平日休みを取って東北に行くことにしました。王子からあぶくま号に揺られること3時間半、郡山で下車。道中渋滞に巻き込まれることもなく、昼休み前の成分献血に間に合いました。問診の際におでこに当てて一瞬で測定するタイプの体温測定が行われたり、降板したピッチャーのようにバンドで腕を巻かれたり(中身はお湯)と珍しい経験をしつつ採血完了。来年の手帳をいただきました。
  

旅の主目的を果たしたところで、続いてつばさ号で米沢へ。雪こそまだ積もっていなかったものの雨が降り凍えるような寒さの中、かねたんバスで市役所隣のネクストワンへ。シリーズ通して初となる山形行脚を果たし、未行脚の県も奈良と佐賀を残すだけとなりました。
   

米沢に戻り、在来線車両で引き返し。事前に千円札を用意して峠駅の到着を待ち構え、無事力餅をゲット!米沢支店版は以前にいただいたことがあるものの、今まで縁の無かった本店版をついに手に入れることができました。
 

福島に到着し、駅ビル内のサープラで福島行脚を済ませたのち、帰りのきっぷを買うべく券売機へ。献血=ボランティアという勝手な解釈のもと、やまびこ半額の恩恵に与ることにしました。そして車内で力餅の封印を解き、そのボリュームに大満足。次回は峠の茶屋で食事も楽しもうと心に決め、復興支援のプチ旅もお開きとなりました。
  

相鉄悲願の都心乗り入れ開始という記念すべき日でしたが今日も駒場へ。先週時間が取れなかった歴史展をじっくり眺めた後、竹田晃氏によるトークイベントを聴いてきました。「東大の野球と私との80年」というサブタイトルの通り、9歳の時に初めてリーグ戦を観戦してから89歳の今に至るまでの80年間を、歴史の重みを感じる口調で存分に語ってくださいました。
トーク中で語られた様々な人との縁は広がり続け、果てには黒田元マネまで繋がるというサプライズ。こうして上の世代から下の世代まで歴史が紡ぎ続けられてきたことを実感する素晴らしい内容でした。今後も延々と続くであろう物語を少しでも長く見届けるべく、健康に気をつけて長生きしていきたいですね!

幸運にも用事が午前だけで済んだので、駒場祭の傍らで行われた六大学トークイベントを聴いてきました。会場が一杯になるほどの盛況の中、まず第1部は徳武定祐氏・山中正竹氏・山下大輔氏・丸山清光氏・野口裕美氏という文字通りの他校レジェンドOBを交えた座談会。のっけから「私たちは他の5大学からどう見られているのだろう?」というド直球な問いかけに始まり、これは答える方も困るのでは…と思いきや、司会の篠原一郎氏が絶妙な話術で話題を引き出し、選手や監督として負けを経験した5氏が存分に思いの丈を語ってくださいました。
続いての第2部は野口裕美氏が残り、そして新たに大山雄司氏が登場。昭和56年春の幻の初優勝を巡る激闘を、1週毎・1戦毎に盛り上がりを増す紙芝居形式で大いに語っていただきました。第1部では4年秋の最下位にフォーカスを当てられてしまった野口氏でしたが、第2部はまさに野球人生のハイライトということで、当時の新聞記事や90年史等の書籍では知ることの出来なかったエピソードも数多く披露。第1部と合わせ、あっという間の楽しい3時間半でした。今回の話は来春刊行予定の100年史にも収録予定とのことで、今から楽しみですね!

第五十回記念明治神宮野球大会 大学の部決勝戦

慶應と関西大による決勝戦。言わば双青戦の代理戦争で、今年1年の大学野球の締めに相応しい好カードになりました。関大の先発は森、伸びのあるストレートの前に初回中村・柳町と三振に打ち取られたものの、2死1塁から郡司が追い込まれた後のストレートを読み切ってレフトに高々と先制の2ラン!慶應が幸先よく先制点を挙げます。
この勢いで点差を広げていきたいところでしたが、2回以降は復調した森の前にヒットすら出ない展開。それでも慶應先発の高橋は緩急自在のピッチングがいつも以上に冴え、関大打線は三振と凡打の山。5回は久保田を空振り三振に打ち取った球を郡司が後逸するも、バックネットに当たったボールが跳ねて郡司の手元に戻ってくる僥倖で間一髪振り逃げを阻止!1人の走者も出さず7回を投げ抜きます。
そして迎えた8回表、先頭下山がショートへの内野安打で出ると、続く柳町もセンター前に運び無死1・2塁となった場面でついに森は降板。肥後がリリーフも、暴投で2・3塁となると郡司は逆らわずライト前に軽打、2者を迎え入れる値千金のタイムリー!さらに2死2・3塁から瀬戸西にもセンターの頭上を越すタイムリー3ベースが飛び出し、この回大きな4点を追加します。
点差を6点に広げ、高橋はパーフェクトを賭けて8回のマウンドに。しかし点を取りすぎたのが逆効果になったか、先頭の野口にレフト前に運ばれパーフェクト消滅…。続く代打原にもヒットを許し完封消滅のピンチを迎えるも、久保田のゴロを瀬戸西が上手く捌きゲッツー!続く代打松島も三ゴロに打ち取り、ゼロで乗り切けます。
9回表にも渡部の2点タイムリーでダメ押し点を挙げ、その裏も高橋が続投。1アウトから代打西川にヒットを許すも代打上田を三振、そして最後は関本を中飛に打ち取り試合終了!19年ぶりの日本一、24年ぶりとなる選手権・神宮大会の六大学独占を、圧巻の3安打無四球完封で飾りました。

試合終了後は大久保監督・郡司主将・高橋佑のインタビュー。とにかく選手に感謝の大久保監督、プロ入りに向けて気を引き締める郡司、下級生の頃から監督に目をつけてかけてもらった恩を述べる高橋佑と、三者三様の名インタビューでした。来年以降も観る機会はいくらでもあるでしょうし、一層の活躍に期待したいですね!
 

第五十回記念明治神宮野球大会 高校の部決勝戦

関東地区代表の健大高崎と東海地区代表の中京大中京による決勝戦。健大が橋本拳、中京が松島の先発で始まった試合は初回裏に先頭の西村がヒットで出ると盗塁を決め、2つのバッテリーミスで中京が先制。健大も直後に2アウトからの橋本脩戸丸橋本拳の3連打で一旦は逆転したものの、中京は3回、2死1・3塁から一塁牽制をファーストが逸らす間に同点とすると、さらに中山印出の連続タイムリーで2点を勝ち越します。
再逆転を許したものの、初回に143km/hを出すなどエースの高橋宏と遜色の無い実力を見せる松島相手に健大打線もよく喰らいつきヒットを量産。4回に木川橋本脩の連打で1・3塁のチャンスを作り、戸丸二ゴロの間に木川還り1点差に追い上げると、5回にも古滝が見事セーフティを決めて同点のチャンス。しかし後続倒れ、無得点に終わります。
松島は7安打を浴びるもリードを保って5回を投げきると、中京はここが勝負所とみて6回から高橋宏を投入。バックもショート中山の再三の好プレーで守り立てて健大打線の勢いをピタリと止め、最終回も3人で抑えて試合終了!甲子園での輝かしい実績からすると意外にも思える大会初優勝を果たし、東海地区に神宮枠をもたらしました。

一昨年は23区から飛び出し、昨年は東京都から飛び出し、さて今年はどこから飛び出すのかと思いきや何と土日から飛び出した淡青祭を見てきました。キレッキレの演芸やパンフレットの訂正やチア責と辻居のエピソードなど見どころ満載で、今回もあっという間の4時間でした。
最初から最後まで最高だった中で、特に最高だったのが三竹リーダー長による勝利の拍手。神宮で披露する機会を得られなかったのが悔やまれる素晴らしい出来でした。来年こそは次代のリーダー長が神宮で演じきり、皆で勝利の喜びに酔いしれたいですね!

大学の部に入り、第3試合の広島経済大vs城西国際大は2回裏に城国先発の中島が自らヒットを放ちチャンスを広げると、吉田岸添山田も続く4連打を浴びせ広経先発の加納をKO。代わった梅原からも篠崎のゲッツー崩れで追加点を挙げ、この回3点を先制。3番手の馬倉からも4番の浪川がタイムリーと犠飛を放ってリードを広げます。
援護を受けた中島はヒットこそ散発に抑えるものの、四球と味方のエラーで走者を背負い続ける展開。それでも要所で踏ん張り続けて無失点のまま8回に突入しましたが、塚本森口に連打を浴びると、2アウトから代打亀岡にライトオーバーの2ベースを浴びついに失点。嵩む球数にも負けず9回もマウンドに登り、2死1塁まで漕ぎ着けるも、森脇のヒットをセンターが後逸して2点差に。一発が出れば同点の状況まで追い詰められましたが、最後の力を振り絞って塚本を投ゴロに打ち取り試合終了!181球の熱投で城西国際大が初出場初勝利を挙げました。


そしてこの日最後の第4試合は慶應vs東海大札幌。1回戦では大商大を見事完封した札幌でしたが、この日は先発の宮澤怜が先頭の中村を四球で出すと、下山のゴロをショートが手に付かず内野安打となり、柳町が左中間を破る2点タイムリー。さらに郡司四球からの正木が右中間を破るタイムリーと畳み掛け、宮澤怜は0/3で降板。2番手工藤に代わっても慶應の勢いは止まらず、瀬戸西が内外野の間に落ちる2点タイムリー、さらには投球の前に打席が来た高橋も青木ばりのフォームから右中間を破るタイムリー。初回6点の先制パンチを見舞うと、3回にも2死から連打と四球で満塁とし、郡司がカウントを取りに来た初球を逃さずレフトの頭上を越す走者一掃タイムリーを放って3点を追加します。
序盤で9点差がついてしまい、5回コールドの可能性さえ視野に入る展開でしたが、ここから札幌は底力を見せ、一昨日9回完封の高沼まで投入して4回以降は無失点。味方の反撃を待ちますが、慶應の高橋→増居→津留崎の継投の前にホームが遠いまま7回コールドで試合終了。慶應は一昨年の悪夢を振り払う快勝で、六大学勢としても3年ぶりの初戦突破を果たしました。