3年ぶり に行われた東都vs社会人の交流試合のために大田へ。到着時には既に身の危険を感じるほどの暑さで、当然のように屋根の下に陣取りましたが、屋根の無い前面の席にはチーム関係者以外にも写真を撮るための観戦者も多く、この試合に賭ける情熱をひしひしと感じました。

第1試合の相手はトヨタ自動車。色とりどりのユニの東都2部選抜と、赤一色の中に補強の金田・伊礼・星田の自チームのユニが目立つトヨタによる挨拶の後試合開始。トヨタは初っ端から積極的な走塁で毎回走者を3塁まで進めると、初回小河の犠飛、2回は併殺崩れ、3回は今井の犠飛と立て続けに3点を奪取して主導権を握ります。
それでも東都は4回向井、5回野澤がそれぞれ1イニングを無失点に抑えると、5回裏にトヨタ2番手の松本から先頭の加藤公がセンター前にヒット。しかも大田独特の高く跳ねるバウンドを不慣れな坂巻が後逸してしまい、加藤公は一気に3塁へ。続く伴野のセンターへの犠飛をまたも坂巻が落球してしまい、東都が1点を返します。
しかしトヨタはセンターを逢澤に代えて試合を引き締め後続を断つと、6回に高橋のタイムリーで追加点。リードを再び3点とし、6・7回と3番手の山内が抑えてさあ8回…と思いきや選手全員がグラウンドに飛び出し整列。東都代表の投手が18人選ばれていたことでてっきり1人1イニング投げるのかと思っていたのですが、どうやらこの猛暑のため急遽7回打ち切りとなったようでした。

2時間のインターバルを挟み、第2試合の相手はNTT東日本。こちらはユニが全員揃っており、補強の分も作成済…と思いきや、よく見たら木田が喜納のユニを着ていました。試合は2回にNTTが1死1・3塁のチャンスを作ると、1塁走者の火ノ浦が挟まれタッチされた直後に3塁走者の中村がホームへ。タイミングはアウトでしたが、キャッチャー大松のタッチを中村が絶妙に掻い潜って生還。さらに朝田のタイムリーで2点を先制します。
その後は東都太田、NTT諸隈の両アンダースローなどの好投で0が続くも、5回にNTTが押し出しで追加点を挙げると、6回は東都樋口が3連続四球で1死も取れず降板したところを攻め、犠飛・伊東タイムリー・ゴロで3点を挙げ突き放します。
5回までNTT投手陣の前に無得点に抑えられていた東都でしたが、ようやく6回、NTT4番手の寺嶋から外山がライトフェンス際に高々と打ち上げるタイムリー3ベース。さらに暴投で2点を返しますが、7回にNTTが木田のタイムリー3ベースで1点を加えると、その裏を小又が抑えて試合終了。リーグ戦を終えた東都とこれから都市対抗が始まる社会人という立場の違いはあるものの、2試合とも社会人が実力を遺憾なく発揮して勝利を収めました。

ハーレム大会に代表を派遣することになり、3年ぶりに行われた平塚合宿を観てきました。そのときは開始早々豪雨により打ち切りとなったため、しっかり観るのは 4年前 以来です。溝口コーチによるノックの後、2チームに分かれて紅白戦を2試合実施。チーム分けは所属大学に関わらず行われたようで、蒔田vs宗山、篠木vs齊藤、加藤vs進藤、青山vs草部、松本vs野口と普段の試合では観ることのできないチームメイト対決を存分に楽しみました。
 

本日の最速は篠木が1球目に出した157km/h。神宮でも153km/hを出しておりまったく驚きではありませんが、それでも2イニング目には各打者しっかり対応してきており、代表候補のレベルの高さを実感しました。そして個人的に目を引いたのは第1試合の紅組3番手で投げた赤塚。195cm112kgと恵まれ過ぎた体格から躍動感のあるフォームで、一体どれだけの球速が出るのだろうと思わせてからの140キロ台。もちろん球速だけがすべてではありませんが、果てしない伸びしろを感じました。

第71回全日本大学野球選手権大会 決勝

9年前 の再戦となった決勝戦ですが、まずは試合開始に先立ち松前重義氏の野球殿堂入り表彰式が行われました。今大会は東海大東海大札幌キャンパスが出場を果たし、東海大札幌は渡部がノーヒットノーランの偉業を達成。松前氏もさぞ草葉の陰で喜んでいることでしょう。
 

亜細亜大が青山、上武大が紫藤の先発で始まった試合は初回上武が藤原河野の連打で1死2・3塁も青山が後続を断つと、2回は2死2塁から島村の三遊間を抜けようかというゴロを田中幹がキャッチ、すぐさま1塁に送球してアウト!主将が守りでエースを盛り立てると、打っても直後、3回の攻撃で1死2・3塁からレフトに先制の2点タイムリー!さらに山下西脇も連続タイムリーと畳みかけ、紫藤をマウンドから引きずり下ろします。さらに2番手の山田から4回、2死2塁からまたも田中幹が左中間を破るタイムリー!しかも快足で楽々3塁を陥れると、続く藤江のタイムリーを呼び込み、序盤で6点のリードを奪います。
反撃に出たい上武は3番手の加藤が亜細亜打線の勢いをせき止め、打線も毎回安打を放ち青山に圧をかけ続けるも、亜細亜の堅守の前にホームが遠い展開。すると6回亜細亜は代走で途中出場の和久本が2ベースを放ち2死3塁のチャンスを作ると、藤江の打席でなんと単独ホームスチール!まんまと決まり、貴重なダメ押し点をもたらします。
準決勝で温存され休養十分の青山は7回まで無失点も、8回1死1・3塁から門叶の併殺崩れの間に1点を失い完封はならず。それでも9回も続投、後藤を空振り三振、代打鈴木を右飛、そして島村を左飛に打ち取り試合終了!亜細亜大が9年前の雪辱を果たし、四冠に輝いた2002年以来20年ぶりとなる優勝を決めました。

続いて優勝インタビュー。試合=試し合いということで普段の練習の成果を存分に試し合ったと語り、最後は「明日から勉強!」で締めた生田監督、日々チームメイトと競い合い成長できた結果と語る青山、そして難病を克服して復帰し「青山を助けられた」と語る田中幹主将。三者三様に溢れる喜びが感じられました。
  

MVPは田中幹、敢闘賞は進藤、最優秀投手は明治に 3年前 の雪辱を果たし準決勝進出の立役者となった佛教大山本、首位打者は.688(=11/16)かつ大会新の4本塁打を放った東日本国際大上崎、そして特別賞は昨年に続き該当者無し。過去に一場が選ばれ久保田が選ばれなかったことを考えると、どうやら受賞のためにはノーノーではなく完全試合が必要なようでした。
さて今後は平塚合宿からのハーレム大会、さらに8/1に侍ジャパンU23選抜vs大学・社会人選抜戦、8/31に高校日本代表vs大学日本代表とイベントが目白押し。復活しつつあるイベントを大いに楽しみたいですね!

簡素版ながら開会式あり、人数制限無しの有観客、ブラバンも全面解禁と着実に平常に戻りつつある夏の神奈川大会の組み合わせが決まりました。
https://www.kanagawa-baseball.com/summer/2022/

開幕カードは横浜桜陽vs法政二。なんと甲子園優勝経験校がいきなりの登場となりました。その一方、部員不足により誕生した4校連合・6校連合・7校連合の位置はばらけ、互いに複数回勝ち進まないと対戦が無い位置に。また選手宣誓は立候補した高校の中から大和西の菅井主将に決まりました。
日程が順調に進めば、決勝戦は7/27(水)10時開始。3年ぶりに沸き立つであろうハマスタが今から楽しみですね!

昨日東芝が1抜けを決めたことで、残り1つの椅子を争うことになったENEOSvs三菱重工Eastの対戦。加藤と大野の先発で始まった試合は初回2アウトから小豆澤がレフトフェンス直撃の2ベースで出ると、山﨑のライト前タイムリーで先制。2回には丸山のセンターへの特大弾が飛び出し優位に試合を進めます。それでも三菱は3回は小柳の好守でさらなる追加点を阻止すると、4回2死2・3塁と一打同点のチャンス。ここで久木田はセンターに鋭い打球も村上の守備範囲、無得点に終わります。
そして6回に入り、三菱は2番手の本間が回跨ぎも、1死2・3塁から瀬戸西の犠飛と瀧澤のタイムリーで待望の2点を追加。7回には丸山タイムリーでダメ押しすると、加藤も尻上がりに調子を上げ、9回もマウンドへ。1アウトから武田に被弾して完封こそ逃したものの、大久保監督が出てきて間合いを取った後、小柳安田を連続空振り三振に仕留めて試合終了!5点すべてを早慶勢が叩き出したENEOSが第2代表を勝ち取りました。

MVPと首位打者(.583=7/12)は石川、優秀選手賞は加藤、敢闘賞は小柳、最優秀投手は善。毎度のことなら3チーム中1チームが予選落ちしてしまうのが勿体ない戦いでした。三菱重工Eastに報いるためにも、今年こそは久しぶりの黒獅子旗を持ち帰ってきてほしいですね!

3年ぶりに有観客・応援有りの西関東予選がハマスタに戻ってきました。ENEOSが関根、東芝が吉村の両エースの先発で始まった代表決定リーグ初戦は2回裏に東芝がヒットの石川を1塁に置き、福山のライトポール際への2ランで先制。4回には吉田の遊ゴロを瀬戸西がフワッと謎のワンバン送球、ファーストの山﨑も捕れずエラーとなると、ヒットと四球で1死満塁から中村の犠飛で3点目を挙げ関根をKO。2番手の加藤からも5回吉田が犠飛を放ち4点目、ここまでは完全に東芝ペースで進みます。
しかし6回に入り、ここまでチャンスを作りながらも無得点が続いていたENEOS打線が点火。小豆澤山﨑の連打で1死2・3塁から柏木の二ゴロで1点を返すと、さらに度会丸山が連続タイムリー2ベース!この回3点を挙げて1点差に迫り、その裏3番手の糸川が長沢にタイムリーを許して2点差に広げられるも、直後に死球の瀧澤を1塁に置いて川口がライトポール際への同点2ラン!ついに吉村を捕えて降板に追い込みます。
代わった善からも小豆澤死球山﨑ヒットで1死1・2塁とチャンスは続くも、後続倒れ勝ち越しはならず。すると直後、4番手の柏原が田中松本の連打からピンチを招き、小豆澤の好守で2アウトまで漕ぎつけるも、満塁から中村への初球がセンター前に落ちる2点タイムリー。この2点を善が最後まで守って逃げ切り、多良木コンビの活躍で東芝が東京ドームに王手をかけました。

岩手の旅 2日目

朝風呂を浴び、バイキングで朝食をいただいてからこの日の行動開始。いよいよお待ちかねのSL銀河です。いつか乗ろうと思っている間に来春での運行終了が発表されたことで、通路側の席しか取れませんでしたが、それでも乗れたのは本当に幸運でした。黒煙を上げて釜石を発ち、陸中大橋から上有住まではかの有名なオメガループ。長いトンネルを抜けると、先ほど通ってきたばかりの線路が遥か眼下に望めます。ループで名高い清水トンネルといい、勾配を克服するための先人の知恵には驚嘆するばかりですね。
   

そして遠野に到着。ここでの2時間の休憩の間に、昼食はひっつみ定食とどぶろくソフト。あっさり目の味付けのひっつみに対し濃厚などぶろくの風味のコントラストが良い感じでした。
  

車内に戻ってプラネタリウムを鑑賞した後、遠野を出発。沿線には手を振ってくれる人の姿が至る所で見られ、この列車がいかに地元に溶け込んでいるかを実感しました。SLの運行が終了しても、何らかの新しい列車が(できれば遠野での休憩付きで)走り続けてほしいと願うばかりです。そして新花巻で岩手のJR(BRTは除く)完乗を達成し、終点の花巻に到着。
   

皆様の予想通り、花巻で行く場所はただ1つ。星めぐり号というお洒落な名前のバスに乗って野田十文字で下車し、少しばかり歩くと、大谷と菊池のMLBオールスター出場を記念したモニュメント、そして校舎に飾られた垂れ幕を拝むことができました。合格から1年余りが過ぎた大巻の垂れ幕もしっかり残っており、期待の高さを伺わせます。昨秋のオータムフレッシュ、今春のフレッシュトーナメントと着実に出場機会を得ているだけに、次はリーグ戦で結果を残して新しい文言の垂れ幕を掲げてほしいですね!
   

すべての旅の目的を果たし、北上からはやぶさで帰途へ。仙台で車内はほぼ満席になり、着実に日常が戻りつつあることを感じながら帰宅しました。