そして阪急に乗り継いで曽根で下車、少し歩いて球場に到着。球場に入ってやはり最初に目を引くのは上空をひっきりなしに着陸する飛行機。わかさの 阪急電車 よろしく、試合中にもつい目を奪われてしまいます。次に目を引くのはスコアボード(試合結果の画像参照)、最大3文字という強い制約の下での選手名の圧縮表現に苦心の跡が伺えますね。
  

第1試合は南アフリカvsブラジル。スタンドは両チームの応援団の他に球場近辺からふらっと観に来たと思われる人たち、さらには私含め甲子園ではなく敢えてここに来た人などバラエティ豊かな観客でそれなりに埋まった中試合開始。
今大会ここまで未勝利の南アフリカは初回、ブラジル先発のドゥランから先頭のファンニーケルクが四球で出ると、2死からオコナーが左中間を破るタイムリー2ベースで先制。その裏浅いフライにライトが突っ込むも逸らしてしまい同点に追いつかれますが、2回先頭インゴエペの遊ゴロをブラジルのショートレフトが連続後逸、続くベルのセンター前で無死1・3塁。このチャンスにディレードスチールを仕掛けるも見破られ本塁憤死、チャンスが遠のいたと思いきや、ハモンドのレフト前で1死1・3塁とするとまたもディレードスチールを敢行、今度は見事決まり勝ち越し!3回にもドゥラン→ヤギヌマ→ナカムラの継投を攻めて4点を奪い主導権を握ります。
南アフリカ先発のティモシー・リーは序盤に2点を失うも中盤にかけて調子を上げ、4〜6回は無安打ピッチング。7回に1死2・3塁のピンチを背負うもマシエルを三振、サカイを右飛に打ち取り、7イニング2失点の好投でマウンドを降ります。後を受けたキングも2イニングを無失点に抑え、南アフリカが逃げ切り。最終戦で悲願の初勝利を挙げた喜びは格別のようで、1塁ベンチ際で記念撮影の後、スコアボードをバックにして再度記念撮影を行っていました。



その後は梅田に出た後、おおさか東線経由で桜島に到着。USJを横目にバスに乗り換え、舞洲ベースボールスタジアムに到着。近辺はスポーツ施設ばかりで店の類は見つからず、まさに陸の孤島という印象です。グラウンドは両翼100m中堅122mに高いフェンスという国際大会に相応しい規格ながら、この立地のためか、観客は豊中に比べ些か寂しい感じでした。
   
第2試合はメキシコvsチャイニーズタイペイ。ちなみにここのスコアボードは文字数の制限は緩いもののその分文字が小さくなり、加えてパンフレットにはメキシコ選手の背番号の記載が大部分無いため、選手名を追うのも一苦労でした…。
メキシコは初回チャイニーズタイペイの先発頼智垣を攻め、アレナス・ゲレロの連打と送りバントで1死2・3塁とすると、メキシコの中田亮二ことビスカラの遊ゴロの間に1点を先制。3回にも1死1塁からゲレロのゴロをサードが悪送球、ボールが広いファールゾーンを転々とする間に走者が生還しリードを広げます。
メキシコの先発アローは痛烈な当たりがショートの真正面を突く幸運もあり4回まで無失点も、5回先頭のY.チャンにレフトライン際に落ちる2ベースを浴びると、江柏豪のセンター前タイムリーで1点差。なおも送られ1死3塁と同点のピンチを迎えますが、李凱威を三ゴロ、陳偉濠を空振り三振に打ち取り凌ぎます。
中盤から終盤にかけてはアロー・頼智垣ともによく投げ、メキシコ1点リードのまま最終回のチャイニーズタイペイの攻撃へ。先頭の林承飛がレフト前で出塁、続く林安可も痛烈なピッチャー返しを放ちますが、跳ねた打球はセカンドの真正面、4-3と渡りゲッツーで万事休す…。メキシコがアローの完投で逃げ切り、順位決定ラウンドの天王山を制して7位を確定させました。



そしてバスでコスモスクエアに向かい、ニュートラム経由で梅田に帰還。ゲームゼロに足跡を残してから宿にチェックイン、明日に続きます。