第66回全日本大学野球選手権大会 決勝

国際武道大と立教大による決勝戦。立教の団旗に対し武道は大漁旗で対抗、内野席がびっしり埋まった中で試合開始となりました。立教先発の手塚に対し、初回武道は1死から井上がライト前で出ると、2死から服部センター前、続く磯網が一二塁間を破るタイムリー。3本のヒットを集中され先制点を奪われます。
武道の先発は連投となる伊藤将。昨日の出来から後半勝負を覚悟していましたが、初回1死から熊谷がライト前、続く飯迫は打ち上げるもレフトショートが譲り合いポテンヒット笠松ストレートの四球で満塁。このチャンスに山根がレフト前に運び逆転に成功すると、すかさず大東が初球をレフトスタンドに3ラン!一挙5点を奪い、伊藤将を3回でマウンドから引きずり下ろします。
援護を得た手塚は2回先頭の三河にヒットを許すも後続を断ち、3回は井上勝俣に連打を許すも併殺崩れの間の1失点のみ。4回は三者凡退に仕留め、勝ち投手の権利も見えていましたが、5回矢後・勝俣に四球を与え1死1・2塁としたところで、ここが勝負所と見た溝口監督が動き、中川がマウンドへ。服部を見逃し三振、磯網を一邪飛に抑えてピンチを切り抜けます。
2回以降無得点の続いていた立教でしたが、6回に武道2番手の林を攻め、2死1・2塁から高取がセンター前タイムリー。7回は3番手青野から途中出場の笠井が一塁線を破る2ベースを放ち、1死1・2塁として飯迫が左中間を破る2点タイムリー2ベース。8回にはバント悪送球でさらに1点を追加し、なおも無死満塁と攻め立てますが、ここは6番手の平川が意地を見せ、一ゴロ右飛一ゴロで10点目はならず。
着々とリードが広がる中で中川は自分のペースを崩さず、バックも盗塁刺やゲッツーで盛り立て、武道打線に2塁を踏ませないまま最終回へ。伊藤優を二ゴロ、代打田中も二ゴロ、そして小田は投ゴロ!中川の送球が飯迫のミットに収まり、立教が59年ぶり4回目の優勝を果たしました。

試合後には溝口監督・熊谷主将・大東・中川のインタビュー。指名打者制&一戦必勝のトーナメントという未経験の状況で、DHに入れた大東が大当たり、そして中川に継投するタイミングも完璧。名将の采配に選手も応え、日本一という最高の結果をもたらしました。MVPは大東、最優秀投手は2勝を挙げ12イニングを自責点ゼロ!の中川、首位打者は.467(=7/15)で赤木、敢闘賞は磯網、特別賞は東海大北海道チーム。
 
これで春も終わり、日米大学野球ユニバーシアードを経て秋のリーグ戦へ。立教は過去3回の出場で神宮大会を制したことが一度も無く、四冠に賭ける思いは一際強いでしょうが、そんな相手に秋の開幕戦で一泡吹かせてやりたいですね!