待ちに待った神奈川大会の開幕です。しかし「待ちに待った」と書いておきながら、今年の開会式が節電の一環として1時間早まり12時になっていたことを思い出したのはNHKで豊川七段が投了した直後のことでした。慌てて支度してチャリでハマスタに向かい、ギリギリセーーフ。やはり開会式の最初から観てこそテンションも上がるというものです。今年は主催や来賓(黒岩知事)の挨拶も適度に短くていい感じ。しかし球児にはこの炎天下は酷な環境だったようで、最後の選手退場の場面でフライングしかけている姿が印象的でした。
神奈川代表としての甲子園1号ホームランを放った 内野雅史さん による始球式の後、橘vs白山の開幕戦が開始。春は第1シードとなった厚木北に惜敗するなど戦力の整った橘に対し、白山は部員16人、そのうち1・2年が7人ずつで3年はわずか2人と一見厳しそうな状況。しかし試合は意外な展開になりました。
白山の先発は3年の藤井。いきなり初球を痛打され、その後三盗・二盗を決められて2死2・3塁のピンチも、後続を三振に取り無失点。すると以後もリズム良く、5回までゼロ行進を続けていきます。一方の橘の先発はエースの伊藤ではなく背番号6の梅島。加賀にどことなく似たサイドスローでしたが、2回に白山が2つのスクイズを決め2点を先制。3回には犠飛(落球して打者も生きチャンス継続)とショートのタイムリーエラーで4点リードとなり、5回を終了します。
しかし後半に入り、ようやく橘が底力を発揮します。6回に4番加藤の2点タイムリー、7回には犠飛で1点差。その裏に白山に1点を奪われ突き放されるも、8回にまたも加藤がフェンス直撃のタイムリー、そして山下のタイムリー内野安打でついに追いつき、最終回に突入します。
9回表の橘の攻撃。白山は8回まで投げた藤井に代え、それまでファーストを守っていた1年生の山田を2番手に起用も、四球、盗塁の後バントで1死3塁のチャンス。しかし次打者の当たりはファースト正面のゴロ、走者突入もバックホームしてアウト!その後ヒットと敬遠で2死満塁とチャンスは継続しますが、後続がフライに倒れ無得点。
そして9回裏の白山の攻撃。先ほどピンチを乗り切ったばかりの山田がセンター返しで出塁し、手堅く送って1死2塁。そして友井川の左中間への打球はセンターの前に落ち、山田が2塁を回り一気にホームイン!劇的なサヨナラで、白山が13年ぶりの初戦突破を果たしました。

延長にもつれ込んだ去年同様、今年の開幕戦も好ゲームになりました。特筆すべきは白山のバント技術。選手層も薄く、チーム力の全体的な向上が難しい状況下で(現に盗塁はフリーパス状態でした)、重点的に練習していたのでしょうか。このバントの上手さが今日の勝利を呼び込んだのだと思います。おめでとうございます。


その後は急遽フラグが立った味ん味んへ。奮発してデザートを2つ頼んだにもかかわらず3000円台というのが素晴らしいです。久しぶりでしたが味も言う事なし。ご馳走さまでした!