第93回全国高校野球選手権西東京大会 決勝戦

決勝では「あの時」以来5年ぶりとなる日大三vs早実の黄金カード。雨による順延のため土曜にずれ込むも、観客は内野こそ満員なものの外野は余裕あり。やはり平日でもハマスタが埋まる神奈川が異常なのでしょうか。ならば町田市を神奈川に返還してもらって日大三を引き込み、代わりに日大高校のある港北区を東京に与えて(ry
…冗談はさておき、日大三の先発は吉永、早実の先発は内田の両エース。落差の大きいシンカーを中心に投球を組み立てる吉永に対し、内田はストレート主体のピッチング。初回に早実は2死2・3塁、日大三は1死1・3塁のチャンスもともに無得点、その後も両チームとも度々走者が塁上を賑わすも点が入らないまま、試合は5回に突入します。
先手を取ったのは日大三でした。5回1死から谷口が死球で出塁、盗塁して2死2塁。このチャンスに金子がセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち、1点を先制。さらに6回には菅沼の打った瞬間のソロで、リードを2点に広げます。
早実はその直後の7回にようやく反撃開始。途中出場の渡辺が2ベースで出塁、送って1死3塁。そして吉永の投球がワンバウンドして逸れ、微妙なタイミングも渡辺が判断良くホームに駆け込みセーフ、1点差に!しかし点差こそ縮まったものの、走者が無くなったことで吉永は落ち着きを取り戻したように見えました。追い込んでからのストレートも決まり出し、早実打線を寄せつけず。結局失点した以降は1人の走者も出さず8者連続で打ち取り、日大三が2年ぶりの優勝を決めました。

試合終了後には日大三・小倉監督と畔上主将のインタビュー。5年前を体験した選手はいないが、何としてもその時の雪辱を果たしたかった、との監督のコメントが印象的でした。吉永の調子も上々なようで、春以上の成績も十分に射程圏内でしょう。甲子園でも良い戦いを!