既に優勝は明治に決まりましたが何はともあれ早慶戦。先発は内田と加嶋、東條堀野の両主将が9番に。早稲田は初回、中澤彰が四球で出ると、重信が送り、中村のセンター前タイムリーであっさり先制。さらに小野田がレフトスタンドに高々と放り込む2ランで、春の第1戦 と同じような出だしに。さらに内田にもタイムリーが飛び出し、この回4点を先制。登板の前に自援護含め4点の援護を貰った内田でしたが、佐藤旭のゴロを東條主将が低投して塁に出してしまうと、2死3塁となって谷田横尾の連続タイムリー2ベースで2点を失い、1回もたず降板。吉野和のリリーフを仰ぎ、何とか火消しに成功します。
2点差に詰め寄られた早稲田でしたが3回に打線が再点火。中村がレフトポール直撃のシーズン第4号で加嶋をKO、代わった加藤からも石井の犠飛で2点を追加。7回は三宮から武藤がタイムリー2ベース、8回は満塁の場面で鈴木貢に代わって登板の白村から中村が2点タイムリー。慶應の投手陣を満遍なく打ち込んで9得点を挙げました。投げては吉永が3回から登板、とっ散らかるストレート主体で力押しを図る苦しいピッチングも、横尾の2併殺打にも助けられ最後までの7イニングを無失点。今季も早稲田の連勝でシーズンが終了しました。

首位打者は.460(=23/50)で岡部、2位以下に1割近い大差をつけての獲得。最優秀防御率は0.72(50.1回4自責点)で有原。早慶戦を前にして上原の猛追を受け、9回1失点でも捲られるという状況でしたが、文句無しの1安打完封でタイトルを手中に収めました。もし打たれた場合には「初馬の一撃が齋藤の春秋連続最優秀防御率を阻んだ」と書く準備もしていたのですが、それもボツに。ベストナインは明治5立教2早慶1ずつと、順位を反映する結果となりました。
明治は続いて神宮大会の舞台へ。順調に行けば準決勝で上武と当たることになりますが、選手権のリベンジ、そして優勝回数の記録更新に期待しています。そして最後になりますが江藤監督・大塚監督がこのシーズンを以て退任。4年間お疲れさまでした!