北陸の旅 最終日

最も景色を楽しめる最終日のはずが、起床して外を見ると生憎の雨…。気を取り直して駅に向かい、フリー乗車券のエリア外となるため切符を買ってからファンシーなラッピング車両の越美北線に乗車。10年前の豪雨による橋梁流出から3年をかけて復旧に漕ぎ着けたからこそ今こうして乗ることができただけに、同様の境遇である只見線にも頑張ってほしいですね。
  
最初は足羽川に沿って福井平野の中を進んでいた路線も、越前大野で後ろ1両を切り離してからは徐々に山岳路線の様相に。乗客も私ほか1人だけという中、西勝原第三発電所を過ぎて終点の九頭竜湖に到着。これにて福井のJRも完乗となりました。
   
折り返しの列車が発車するのは12分後。これを逃すと次は4時間後になってしまうため、駅の目の前にある物産館で舞茸を買ってとんぼ返り。越前大野で降り、福そばで昼食。特製おろしそば(600円)をいただきました。蕎麦の実の中心部分だけを使い、水も名水百選とあれば美味しいのも当然のこと。前日の食事が重厚だっただけに、分量もちょうど満足がいくものでした。
  
駅に戻り、バスで勝山へ。ロータリーで恐竜の親子の歓待を受けました。
 
勝山からはえちぜん鉄道。勝山とか保田とかいう駅名からはつい我らが内房線を想起してしまいますが、こちらは海ではなく川。この頃には雨もすっかり上がっており、九頭竜川沿いの紅く装った山々は霞に煙って一段と雄大さを増していました。
 
そして終点の福井に着いたのが14時43分、次の金沢行き普通は14時45分。この2分乗り換えに失敗すると特急料金550円を払って追いかけなければならないというこの旅一番の難所でしたが、前日のリハーサル通りに上手くいき無事成功!前日見逃した加賀温泉の観音様も後発のしらさぎに追い抜かれる間に撮り納めました。
  
金沢に到着し、最初で最後となるであろうはくたかに乗り換え。乗る前に乗車位置標を確認していたところ、今は無ききたぐにの位置標が裏返しになっていたのが目に入りました。はくたかも来春にはそうなっていると思うと寂しい気持ちになりますね。
  
糸魚川を過ぎたあたりで早めの晩ご飯。そして直江津に到着すると、向かいのホームにはこれも来春で姿を消すトワイライトエクスプレスの姿が。恐らく一度も乗ること無くその時を迎えそうなだけに、最後に見ることができたのは幸運でした。
 
ほくほく線区間を160km/hで駆け抜け越後湯沢に到着。もう外も見えない夜ということで、この機会に今まで乗ったことのなかったMaxたにがわの1階席を試してみることに。乗客もまばらな中で窓側の席は視線がホームとほぼ同レベル、文字通りのグラウンドレベルでした。そして高崎で降り、在来線を乗り継いで帰宅。トータルの特急料金は8,720円、結果的には北陸フリーきっぷの頃よりも安く上がった今回の旅も、ついに終わりを迎えました。