涼しいドームで熱い夏がやってまいりました。今年はNPBオールスターの影響で土曜開幕となったことで、久しぶりに開幕式からの参戦。入場行進から準優勝・優勝旗返還、挨拶に各種表彰、そして西濃運輸の麻生主将による選手宣誓を経て、さあ開幕戦の始まりです。
連覇を狙う西濃運輸の先発は橋戸賞投手佐伯。10年表彰を受けてからマウンドに向かうも、初回先頭の橋本拓をセンター前で出すと山本に送られ、橋本駿の当たりは内外野の間に落ちるタイムリポテンヒットJFE西日本に先制を許し、なおも2死1・3塁とピンチ継続も、松浦を空振り三振に仕留め1点止まり。するとその裏、先頭東名のレフト前から中村が送り、谷のライト前タイムリーですかさず西濃が追いつきます。そして3回裏、先頭東名が右中間にヒットも2塁を狙い憤死…チャンスを潰したかに見えましたが、続く中村がセーフティ成功、谷もレフト前で1死1・2塁とチャンス復活。この好機に阪本がセンター前ヒット、中村が際どいタイミングながらも生還して西濃が勝ち越しに成功します。
佐伯は2回以降復調してJFE西打線に的を絞らせず快投。JFE西も先発森川から5回で藤井に継投し反撃の機を伺いますが、西濃は7回裏、黒水のサード強襲ヒットから森が送って1死2塁のチャンスに、またも東名が猛打賞となるレフトオーバーのタイムリー!貴重な追加点が入りました。援護を受けた佐伯は最終回も続投、高岡のレフト前で初回以来のノーアウトの走者を背負うも、後続の代打攻勢を退け完投勝利!補強が使えずともチームの力を見せつけ、まずは連覇に向け好発進となりました。



そして第2試合は東京ガスvs大阪ガス、ガス対決であるとともに第1代表対決でもあります。先手を取ったのは東ガス。大ガス先発酒居に対し、初回1死から小林が右中間を破る3ベースでチャンスを作り、地引がレフト前タイムリーで早速先制。一方大ガスもその裏、東ガス先発山岡から先頭青柳がセンターへの浅い飛球に坂井が飛びつくもボールがこぼれ2ベース、峰下が送り1死3塁のチャンスに、パナソニックから補強の足立がレフト前タイムリー。開幕戦同様、初回に両者1点ずつ取り合います。
そして2回の攻防。表の東ガスは中山喜納の連打に四球で1死満塁のチャンスも、建部がスクイズファールの後空振り三振、小林二ゴロで無得点。一方裏の大ガスは2死から大谷が四球で出ると、続く青柳が右中間を破るタイムリー2ベースで勝ち越しに成功します。
ここまでは荒れ気味の展開も、3回以降は山岡・酒居ともに復調し膠着状態へ。そして5回が終了した時点で、大ガスは酒居を降ろし、パナソニックから補強の近藤大をリリーフに送る思い切った采配を見せます。これが嵌り、パナソニックバッテリーの息も合って東ガス打線に付け入る隙を与えません。東ガスも山岡は8回2死まで力投、NTT東日本から補強の横山まで投入して追いすがるも、この1点があまりにも重く、最終回も近藤大が3人で片付けて大ガスが逃げ切り。1回戦屈指の好カードは大阪に軍配が上がり、優勝候補筆頭と目された東京は早々と姿を消しました。