満員札止め必至の相模原ではなく今日も水道橋へ。試合開始に間に合うよう到着したつもりだったのですが、相模原ほどでないにせよ当日券売場は長蛇の列…。結局入った頃には1回表が終わっていました。JR東日本先発の関谷は1・2回と得点圏に走者を背負うも切り抜け、一方三菱重工神戸・高砂先発の守安は快調な立ち上がり。均衡が破れたのは4回の裏でした。JR東先頭の長谷川が内野安打で出塁、影山送って1死2塁の場面で、畑中がライトスタンドに2ラン!大会第1号でJR東が2点を先制します。
先制したJR東でしたが、直後に尻上がりに調子を上げてきたかに見えた関谷を降ろし、NTT東日本から補強の末永をリリーフに送る思い切った采配。しかし先頭の黒川を歩かせると、渡邊・成松に連続2ベースを浴び同点…。裏目に出てしまい、1回持たず片山のリリーフを仰ぎ、辛うじて同点で留めます。
その後同点のまま試合は延長戦へ。神戸・高砂は守安が続投、一方JR東は片山から東條大へと繋ぎタイブレークも見えてきた11回の表、神戸・高砂先頭の大野が四球で出塁。続く那賀は送りバントも、処理を焦った東條大が悪送球…。ボールがライトに抜ける間に走者が進み無死2・3塁、神戸・高砂が絶好の勝ち越しチャンスとなった場面で、JR東は東條大に代えて進藤を投入。しかし進藤は久保田に死球を与えて満塁となり、続く徳田のゴロはセカンド嘉数がよく追いついたものの、バックホームがバウンドし石川捕れず2者生還…。さらに1死2・3塁から森山がスクイズ、進藤はホームを諦め1塁に送球も、その間に2塁走者の徳田もホームに突入!石岡が慌ててバックホームも間に合わず、見事な2ランスクイズが完成。ノーヒットながらJR東の乱れに付け込み、決定的な4点が神戸・高砂に入ります。
そしてその裏も守安が抑え、神戸・高砂が勝利。JR東はJX-ENEOSへのリベンジを果たすこと無く初戦で姿を消しました。

続く第2試合、3年ぶりに出場を果たした明治安田生命の相手は三菱重工広島。3年前の伯和ビクトリーズに続いて、またも中国地区代表が相手となりました。明治安田先発の大久保は1・2回と3人で片付ける順調な立ち上がりも、3回先頭の松永をセンター前で出すと、山本センター前・市原バントヒットで1死満塁。続く内山のゴロは大久保の頭上を越え、セカンド井村がカバーもホームには投げられず1塁でアウト、その間に松永還り先制を許します。
4回にも松原にフェンス直撃を許し1死3塁のピンチも、ここは後続を二飛遊ゴロに仕留めピンチ脱出。大久保は1失点ながらこの回限りで降板、5回の頭から重信がマウンドに立ちました。
 
3年前はベンチ入りも出番が無く、今回ようやくの東京ドームデビュー。1点ビハインドという重要な場面でのリリーフでしたが、遊ゴロ左飛二ゴロとまずは3人で片付けると、6回は実政にセンター前を許すも野地が盗塁刺!7回は2死から松永を歩かせるも青木を空振り三振に仕留め、3イニングを無失点。しっかりと役目を果たしました。
一方三菱広島の先発鮫島の前に5回までパーフェクトに抑えられていた明治安田打線は6回、1死からNTT東日本から補強の上田祐が右中間にヒットを放ち初出塁。井村もレフト前で続き1死1・2塁とチャンス、スシ食いねェ!のリズムに乗って大応援団の盛り上がりは最高潮も、代打竹内一がフルカウントから一邪飛、本田左飛で得点ならず。
明治安田1点ビハインドのまま重信は降板、8回頭からNTT東からの補強の大竹が3番手のマウンドも、1死から市原レフト前・内山死球で1・2塁。このピンチに実政の当たりはライトスタンドに突き刺さる3ラン…。それまで最少失点で粘っていただけに、致命的な一撃となってしまいました。
最終回の攻撃は竹内一がセンター前で追いすがるも、最後は荒川が右飛で試合終了。鮫島の前に突破口を見出だせないまま完封を喫し、東京ドームでの初勝利は次回へ持ち越しとなりました。



そして第3試合、王子の先発は近藤、東京勢最後の砦となったセガサミーの先発は横田ではなく新人の森脇。まさに抜擢と言える起用でしたが、毎回得点圏に走者を背負っても動じない粘りの投球で初芝監督の期待に応えます。5回先頭の青山を打ち取ったところで御役御免、4・1/3回を無失点と先発の大役を果たしました。2番手はNTT東日本から補強の森山。今日ここまで同じNTT東補強勢の末永・大竹が痛打を浴びての登板でしたが、同じ轍は踏むまいと好投。0-0のまま、試合は終盤に突入します。
奮闘の投手陣に報いたいセガサミー打線でしたが、近藤の前にあと一本が出ないまま8回の表の王子の攻撃。森山が4イニング目のマウンドに上るも、先頭荒川がセンター前、田辺が送って1死2塁となり、打席には西川。ここまでの王子のヒットはすべて補強勢という中で迎えた打席、詰まった当たりながらレフト前に落ち荒川が生還!王子の選手初のヒットが値千金の先制タイムリーとなりました。
追うセガサミーは9回ようやく横田を投入して諦めない姿勢を見せ、その裏の攻撃も2死から澤良木が意地のヒットで出塁も、代打松延が初球を三ゴロで万事休す。近藤に完封を許し、東京勢は3日目にして早々と姿を消しました。