渡辺監督のラストサマーに相手は王者相模という最高の舞台。ハマスタ超満員必至のこの状況に無謀にも午後休という竹槍で立ち向かいましたが敢え無く撃沈、tvk本社ビルでランチビュッフェを優雅にいただきながらテレビで状況を追うことに。同じことを考えたのは私だけではなかったようで、回を追うごとに混雑を増していきました。
 
横浜石川、相模小笠原の両左腕の先発で始まった試合は序盤無得点も、4回相模は先頭千野がレフト前に運び、レフトがバウンドを見誤ったか頭を越される間に2塁に進塁。宮地が送り、杉崎が前進守備のファーストの頭を越えるタイムリーで先制します。さらに2死1・3塁から長倉がライト前、今度はライトが後逸する間に2者が生還。さらに竹内がセンター前も、増田がホームに好返球!さらなる追加点こそ阻止しましたが、相模が3点のリードを奪います。
横浜は5回から藤平を投入、5・6回と無失点に抑えるも、味方が満塁のチャンスを逃した直後の7回に先頭の小笠原に左中間を破る2ベースを浴び、千野のバントが内野安打となって無死1・3塁。続く宮地がセンターに弾き返し大きな追加点が入ります。なおも無死1・3塁から、杉崎がバックスクリーンに叩きこむ3ラン!画面で見た限りでは詰まり気味で、打った瞬間犠飛かと思ったのですが、グングン伸びてそのまま土嚢に突き刺さりました。藤平はここで降板、3番手は春日井も、攻撃の手を緩めない相模は8回宮地杉崎の連続タイムリーでダメ押し。
一方小笠原は終始安定したピッチング。6回の2死満塁も石川を空振り三振、8回の1死1・3塁も公家を6-4-3に仕留め、最終回に入っても球威衰えず140後半を連発。代打大野を三振、小野を中飛、そして最後は藤平を二飛!今すぐ東京ドームに行って社会人相手に投げても通用すると思わせる圧巻の投球で完封、相模が00-01の横浜以来14年ぶりとなる夏連覇で優勝を果たしました。

第97回全国高校野球選手権神奈川大会 決勝戦
相模 000 300 420 9
横浜 000 000 000 0
相 ○小笠原
横 ●石川-藤平-春日井-北山

ノーシードから接戦続きで決勝まで勝ち上がった横浜を迎え撃つ本命相模という図式は 5年前 と同じながら、相模はその間2度にわたる夏甲子園を経験、さらに渡辺監督の花道を自らの手で飾らんとする意気込みが勝ってか、当時を上回る点差となりました。とは言え横浜も存分に意地を見せ、まさに超満員の観衆に応えたナイスゲームだったと言えるでしょう。相模には横浜の分も、さらに他184チームの分も背負って、甲子園で昨年の屈辱を晴らしてほしい次第です。
そして長らく横浜を中心に回ってきた時代もこれで一区切り。これからは相模を中心に回る時代となるのか、それともそうはさせまいと戦国時代に突入するのか、この秋の大会から目が離せませんね!