入場すると内野には一面のシートがかかったまま。プロ野球ならとっくに中止が決まっているだろう状況でも辛抱強く開始を待ち、ようやく雨が弱くなった頃、ついに阪神園芸が登場!大歓声の中着々と整備が行われ、試合開始は18時半と決定。19時までは無理だろうと勝手に思っていたのですが、改めて阪神園芸の底力に感嘆した次第です。

前回に引き続き決勝での対決となった日米戦。日本の先発は佐藤、一方アメリカの先発プラットはDHを使わず5番打者を兼任。佐藤は初回先頭のマッカローに四球、1死からバクストの打球は右中間に落ちそうになるも、オコエが快足を飛ばしてキャッチ!アムダイティスのレフト前で1・2塁もプラットを三振に打ち取り無失点で切り抜けると、2回は圧巻の三者連続空振り三振!しかし3回、先頭のラザーフォードをセンター前で出すと、マッカローに送られ1死2塁。続くモニアクのセンター返しは佐藤がよく反応してキャッチ、ラザーフォードが飛び出したのを見てサードに送球するも、なんとこれが悪送球…。ラザーフォードに還られ先制を許してしまいます。さらにアムダイティスにライト線際へのタイムリー2ベースを浴び、この回2失点。
佐藤は4回にもピンチを背負うも持ち堪え、この回で降板。5回からは上野、もうこれ以上の点はやれない状況でしたが、期待に応え快投。モニアクのバットを折るなどアメリカ打線を捩じ伏せ、味方の反撃を待ちます。
プラットの落ちる変化球の前に序盤は完璧に抑えられた日本打線はようやく4回、2死から勝俣がベースに当たりファーストの頭を越える2ベースで初出塁。5回にもオコエがセンター前と徐々に流れを掴みかけたところで、6回ついに反撃の時を迎えます。先頭の篠原が四球で出塁すると、1死から杉崎がライト線に2ベースで2・3塁。続く津田の打席で投球が逸れ、篠原がホームを突くも、クロスプレーで間一髪アウト…。反撃ムードが萎んだかと思いきや、津田は集中力を切らさずライト前に運ぶタイムリー!1点を返し、さらに勝俣センター前、清宮もセカンド内野安打で満塁。逆転の舞台は整ったところで、平沢はファーストを守るバクストの横への鋭い当たり。抜けるかと思いきやバクストがキャッチ、カバーに入ったプラットとの競争も僅かに及ばずアウト…。
プラットからすればギリギリで踏ん張ったところでしたが疲れの色は隠せず、7回オコエを打ち取ったところで2番手のギャレットに交代、プラットはファーストへ。ギャレットは8回も続投も、先頭の郡司がセンター前、杉崎送って1死2塁と再びのチャンス。代走に舩曳が起用され、一打同点という場面で、アメリカは3番手のジェファーソンローソンに交代。クルーンを思わせる佇まいから140後半を連発し、津田右飛・勝俣フルスイングも空振り三振に打ち取られ得点ならず。
日本1点ビハインドのまま迎えた最終回。5イニング目となった上野は先頭のストッブを初めての四球で出すも、ベンソンを捕邪飛、続くジェファーソンローソンがバントの構えからバットを引くと、ストッブが飛び出していたのを見た堀内はすぐさま1塁に送球、セカンドからカバーに入った津田に渡ってタッチアウト!これ以上の追加点を阻止する見事な連携プレーでした。
流れをグッと引き寄せ、清宮から始まる攻撃にすべてを賭けるも、ジェファーソンローソンの直球はさらに勢いを増し150km/hを計測。清宮は遊飛、平沢は遊直、そしてオコエは二ゴロ、プラットが捕球して試合終了。あと一歩及ばず、悲願の初優勝は2年後のカナダに持ち越しとなりました。

試合の余韻覚めやらぬ中、閉会セレモニーの開始。各チームの選手が一堂に会する姿を見ていると、5年前 に観たゲリット・コールのように、この中から将来のスターが生まれる期待に胸も高鳴ります。悪天候続きの中でほぼ日程通りゲームが行われ、この場に居合わせられたことに、ただただ感謝するばかりですね。
 

すべてが終わって梅田に戻り、ラウンドワンで時間を潰してからサンライズに乗車。関西だけでなく中部から関東にかけても強い雨が降る中、前回 の再現を恐れつつ床に就くも、明朝起きて神奈川県内に入っていることを確認して一安心。ほぼ定刻に横浜に着き、そのまま職場に向かいました。