雨で1日延びた新人戦の先発は川口。流石にリーグ戦経験も積んでいるだけあって1・2回とヒットを浴びながら無失点に抑えますが、3回1死から大崎を四球で出すと、盗塁と暴投で3塁に進まれ、清水二のレフト前ポテンで失点。4回にも2死2塁から中村にレフト前タイムリーを浴び、回の途中で降板となります。2番手は竹中、白砂先輩と同じ16番を着け、球速も最速136km/hを計測して法政打線を押すも、5回自身のゴロ処理ミスから原田にタイムリーを浴び失点。続く6回は2死1塁から大崎を二ゴロに打ち取りチェンジ…かと思いきや水島がトンネル、さらに清水二のセカンド後方へのフライをお見合いする形となり2点タイムリー。不運な形で失点を許し降板、3番手は有坂。流れるようなサイドスローで球速は120後半も小林にタイムリーを浴び、さらに7回、ヒットと連続四球で無死満塁とされると、中村のサード強襲タイムリー、さらに押し出しで降板。柴田が火消しに向かうも、清水二の犠飛と小林のレフト線タイムリーでついに2ケタ失点。8回は三鍋、球速は120半ばも清水哉から三振を奪うなどで三者凡退に抑え、毎回安打は阻止。
打線は法政先発の森脇から四死球で度々走者を出すも、3回は1死1・2塁から水島5-4-3。6回は水島四球に山田が初ヒットのライト前で1死1・2塁も楠田6-4-3。最終回は楠田四球で1死1塁も森田4-6-3に倒れ、7四死球を貰いながらも1安打完封負けを喫しました。新人戦としては久しぶりの大敗となりましたが、竹中の投球や山本修・杉本の無難な守備など収穫もあり。思えば昨年の新人戦でも出番の無かった柴田が今年これだけ活躍したわけですし、一冬越えての成長に期待したいですね。


続く第2試合の先発は慶應が原田匠、明治が 昨夏 神奈川準優勝を果たした向上のエース高橋裕。両者とも力のある140前半のストレートでグイグイ押し込みますが、慶應は3回2死から天野が四球で出ると、4番レフトに座った岩見が高々と右中間を破るタイムリーで先制。原田匠は6回まで5四球を与えながらも明治打線を無失点に抑えていましたが、7回先頭の高瀬に左中間を破られると、氷見の送りゴロで1死3塁。代打片岡は一邪飛に打ち取ったものの、稲見の二ゴロを佐村の送球が逸れ、タイムリーエラーとなって明治が同点に追いつきます。
その後は慶應が内村、明治が齊藤を投入。高瀬の左邪飛を岩見がよく走りスライディングキャッチするなどファインプレーも飛び出し、9回で決着着かず勝負は無死1・2塁からのタイブレークに持ち越されます。10回表の慶應は三枝が送って1死2・3塁の形を作り暴投で勝ち越すも、後続倒れ1点のみ。裏の明治も生山が送って1死2・3塁とするも、宮崎が三振、続く太田も2ストライク。追い込まれた明治でしたが、亀井の決め球を強振すると、打球はセンターの頭上を超える逆転サヨナラタイムリー!まさに大どんでん返しで、明治が準決勝にコマを進めました。