いよいよ優勝争いも大詰めとなった第6週、第1試合のW-Mの先発は竹内と柳。柳は今日も快調に三振を積み重ねる一方で、今季初の第1戦先発となった竹内は打たせて取る投球で序盤は双方ゼロ行進。均衡が破れたのは4回裏、4番に復帰した牛島がレフトスタンドに高々と打ち込み明治が先制します。
柳は5回まで1人の走者も出さず10奪三振。何度目かの正直のノーノーチャレンジが現実味を帯びてきた6回、先頭の木田がレフトに鋭い当たりを放つと、そのままスタンドイン!伏兵の一発で早稲田が追いつくと、吉見もセンター前で続き、竹内が送り1死2塁となって打席にはチーム内打率トップの真鍋。勝ち越しタイムリーに期待が高まる中、何と連続バントを敢行も、竹内挟まれ2死1塁に後退…。中澤も倒れ勝ち越しならず。それでも8回表、先頭の八木に対して柳がこの試合初めての四球を出すと、木田が送り1死2塁となって打席には先ほどヒットの吉見。勝ち越しタイムリーに期待が高まる中、引っ張った打球はレフト線ギリギリに落ちるタイムリー2ベース!少ないチャンスを活かし、ついに早稲田が勝ち越しに成功します。
あとは2イニングをゼロに抑えるだけでしたが、その裏竹内も先頭の代打越智にストレートの四球。渡辺が送り1死2塁となった場面で監督が動き、竹内は降板。吉野和に後を任せましたが、この状況でまともに勝負できず、小林恵四球・中道ヒットで満塁として迎えるは佐野恵。およそ考えられる最悪の状況で、やはりセンター前に弾き返され同点タイムリー。1つのアウトも取れず小島に交代、何とか後続を断ちます。
そのまま試合は延長に突入。齊藤→星と手厚い継投の明治に対し、早稲田は小島に託すしかない状況で、10回裏の明治は先頭渡辺四球、佐藤が送り、星三振で2死2塁となって打席には佐野恵。左対左を恃んでかバッテリーは勝負を選択も、打球はセンター前。大歓声の中渡辺はホーム突入も、中澤のバックホームが間に合い間一髪アウト!打撃が絶不調な中守備でピンチを救いましたが、しかし結果的には僅かに延命しただけに過ぎませんでした。11回裏、先頭牛島の鋭いライナーは逆風を裂き、レフトスタンド最前列に飛び込むサヨナラホームラン!明治はまた一歩優勝に近づき、星はリーグ戦登板37試合目にして嬉しい初勝利となりました。


続いては明治への挑戦権を賭けた第2試合のK-R、先発は加藤拓と田村。今季初の第1戦先発となった田村は2回、2死から四球ヒットで1・2塁とされ、続く須藤はセンターに大飛球。2点入ると誰もが思った中、佐藤拓が背走し背走し背走しスライディングキャッチ!超ファインプレイで慶應の先制を阻止します。
0-0のまま試合は6回に入り、表の慶應の攻撃。2死から沓掛がエラー出塁、山口内野安打で1・2塁とチャンスを作るも、岩見は浅い右飛で無得点。すると裏の立教の攻撃、高橋信が四球、熊谷送って佐藤竜センター前で2死1・3塁とチャンスを作ると、笠松への初球が暴投となり先制点が転がり込みます。
その後は加藤拓も追加点を許さなかったものの、今日の田村にはこの1点で十分でした。快速球で三振を量産、最終回先頭の沓掛にヒットを許したものの後続を断ち、僅か1時間52分で11K完封勝利。このカードに相応しい熱戦は立教が先勝しました。