第99回全国高校野球選手権西東京大会 決勝戦

この日も前日と同じくらいの時間に起床して神宮へ。到着してみると既に開門後で待たずに入れてしまい、これならもっと遅くてもよかったか…と思いきや、試合開始の2時間前には入場券完売の報。結果的には早く来て正解でした。
 

一昨年 の再戦となった東海大菅生vs早稲田実業の先発は松本と雪山。先攻の菅生は初回1死1・2塁から片山がセンター前タイムリーで先制も、早実も2回に先頭野村がセンター前で出ると、2死から福本が右中間を破るタイムリーで同点に追いつきます。
そして4回の早実の攻撃は先頭清宮ストレートの四球、野村レフト前で無死1・2塁となったところで、菅生内野陣がマウンドに集合し作戦タイム。西田に対しフルカウントまで行くも内角ズバッと見逃し三振に仕留めると、小西二飛・福本三ゴロでピンチを脱出。すると直後の菅生の攻撃は2死から松井が内野安打で出塁、続く小玉は三ゴロもサード生沼が低投、清宮も止められずボールが転々とする間に松井一気に生還!さらに片山が左中間を破るタイムリー、奥村センター前タイムリーと畳み掛け、菅生が3点を勝ち越します。
追う早実は6回、1死から野村がライト線への3ベースで出塁すると、菅生はまたも作戦タイム。そして内野陣は前進守備を敷き、3点リードながら1点を防ぐという思い切った作戦に出るも、まさかの暴投で野村生還…。しかし後続は抑え、一方早実もライト小西のファインプレーで菅生の追加点を阻み、菅生2点リードで試合は8回裏へ。
いよいよ試合も佳境に入り、松本が一球投げるごとにスタンドがどよめく状況。先頭の雪山をフルカウントから一ゴロに打ち取るも、続く清宮は軽打して一二塁間を破り、1死1塁となって迎えるは今日ここまで3安打の野村。球場全体が一昨年のような早実押せ押せのムードに包まれる中、6-4-3に打ち取ってチェンジ!菅生にとって魔の8回を切り抜けると、直後の攻撃で1死から田中が内野安打で出塁し、松井のゴロを不安定な体勢で捕球した清宮が悪送球した間に一気に生還!さらに片山にも今日3本目のタイムリーが飛び出し、大きな2点が入ります。
その裏も松本が続投。西田を右飛、代打福嶋を空振り三振、そして福本を中飛に打ち取って試合終了!東海大菅生が一昨年のリベンジを果たし、17年ぶり3回目の優勝を飾りました。

試合後には若林監督・小玉主将のインタビュー。8回裏の場面ではやはり一昨年の悪夢が頭を過ぎったとのことでしたが、松本がよく耐えて乗り切りました。勝浦から遥々駆けつけた勝俣らの応援もきっと後押しになったことでしょう。そして三高&早実を撃破しての甲子園ということで、主将からは力強い日本一宣言も。閉会式での会長の言葉通り、2001・2006・2011と西東京代表が優勝を飾っているだけに、1年遅れの深紅の大優勝旗奪還に期待したいですね!