大田スタジアムが改修に入ったため、今回の東京予選の舞台は府中市民球場北府中駅から歩いてすぐの至便な環境でしたが、売店は飲料のみの取扱いで、残念ながらおにぎりはありませんでした…。
 

第1試合はREVENGE99vs鷺宮製作所。REVENGEはロッテから新加入の寺嶋が6番ファースト、元中日の中川が先発。一方鷺宮の先発も中川で、中川同士の投げ合いとなりました。試合は1回裏鷺宮が2死1・2塁のチャンスを作り、吉濱が三遊間を破る先制タイムリーを放つと、この打球を処理したレフトが返球の直後に倒れて起き上がれず担架で退場…。鷺宮は2回にも保戸田が左中間にソロ、5回には津久井のタイムリーでリードを広げます。REVENGE中川は5回3失点で降板、2番手は柏陽→横国から新加入の北川。活躍の場を神奈川から東京に移し、球威で押して6・7回を無失点に抑えます。
4回5回と1・2塁のチャンスをゲッツーで潰し無得点が続いていたREVENGEでしたが、鷺宮2番手川畑からようやく7回菅藤久保の連打と四球で2死満塁のチャンスを作ると、代わった西村から佐藤泰がタイムリー内野安打…も2塁走者まで暴走、余裕のタッチアウト。それでも1点を返すと、8回には浦木・木村晃のヒットで1死1・3塁とし、田中の打球はライトオーバー!1点入りなおも1死2・3塁…と思いきや鷺宮からアピールがあり、不穏な雰囲気の中球審からアナウンス。打者走者が一塁を空過していたとのことで、2ベースが一転ライトゴロ、1死2・3塁のはずが2死2塁に。これでチャンスが遠のいた…と思いきや、代わった野口から菅藤が左中間に同点タイムリー、続く久保もライトに勝ち越しタイムリー!ちなみにREVENGEの応援はブラバン六大学と思しき音源を使用しており、この猛攻ですべて聞けるはずが、WMRHKの次はまたWに戻るという不可解なループをしていました。
逆転に成功したREVENGEはその裏3番手瀬尾を投入。好守も飛び出して2アウトを取り、渡辺侑の打球もポップフライ。流れは完全にREVENGEかと誰もが思った状況でしたが、打球は野手の間に落ちてポテン2ベースとなると、続く茶谷のフライをレフトがファールゾーンで捕球の構えから突然慌ててフェアゾーンに動き出すも捕れずタイムリー!嘗て古木が龍太郎の疲れを倍増させたであろうプレーの再現で、鷺宮が同点に追いつきます。
9回表のREVENGEは無得点に終わり、その裏REVENGEは4番手にオリックスから新加入の高木を投入。ここを抑えて延長で勝ち越したいところでしたが、先頭の吉濱に左中間を破られると、津久井のバントをキャッチャーがレフト前に悪送球して1・3塁となり、保戸田の打球はサードのグラブを掠めてレフト前に抜けるサヨナラタイムリー!鷺宮は辛くも勝利、REVENGEは1つ1つのミスの積み重なりが悔やまれる結果となりました。



続く第2試合は日本ウェルネススポーツ大学東京vsJR東日本。先発はウェルネスが横浜桜陽出身192cm右腕の山田、JR東は手堅く板東。試合は1回表を板東が3人で抑えたその裏、先頭の小室がセンター前で出ると、続く佐藤拓がライトに先制2ラン!2回には小室タイムリーと暴投で2点を追加して山田をKOすると、代わった笠松からも押し出し、さらに渡辺がレフトに満塁ホームラン!この回7点を挙げ大量リードを奪います。
その後はウェルネス3番手の小沼にフライを打たされ苦しんだJR東打線でしたが、4回に1死満塁から近森の2点タイムリーで11点差に。後はこのリードを7回まで守って…と思った直後の5回表、ウェルネス松本康・小池のヒットに四球で2死満塁のチャンス。ここで政の打球はショート正面のゴロも東條がファンブル、2塁に慌てて送球も大きく逸れる間に2者生還!板東から2点をもぎ取ります。
点差を9点に縮め、暫定的にコールドを回避したウェルネスは5回を左腕鈴木が0点に抑えて点差をキープ。しかし6回、5番手の川島がエラーと連続四球で満塁のピンチを招くと、押し出しに長谷川タイムリー、さらに渡辺が右中間にホームラン!この試合2本目のグラスラで川島KO、6番手塚田もこの勢いに抗えず嘉数服部の連続タイムリーに暴投で、この回なんと11点…。打線も板東降板後は6回西居・7回太田の前に沈黙し、7回コールドで試合終了。ブラバンを動員して応援では互角に渡り合ったウェルネスでしたが、JR東の力を見せつけられる結果になりました。