東都の最後に降り出した雨もスタメン発表の頃には上がっており、これなら普通に試合ができる…かと思いきや試合開始直前になって不穏な雨雲が球場上空を覆い、初回ヤクルト先発のカラシティーが野間を三振に討ち取ったところで土砂降りとなり中断。カラシティーにとってペースを乱されかねない状況でしたが、続く菊池丸も三振に打ち取り三者連続三振!そのまま4回までパーフェクトと素晴らしいスタートを切ります。
しかし広島先発の大瀬良も4回まで山田四球のみのノーヒット。そして5回表、投手戦の均衡を破ったのは先頭鈴木の左中間への特大弾でした。さらに松山ヒット田中四球で無死1・2塁となったところで再び雨が強くなり2度目の中断。再開後すかさず西川がレフト前にタイムリー、さらに1死1・3塁から大瀬良が技ありのスクイズ。雨に弄ばれたカラシティーはこの回途中で降板、代わった中澤も丸に押し出しの死球を与え、この回広島が4点を先制します。
直後にヤクルトは雄平のエラー出塁から中村タイムリーで1点を返すも、大瀬良の前に連打が出ず反撃の機会を逃しているうちに、8回表に登板の中尾が四球と暴投で走者を3塁まで進めてしまうと、松山の右飛を雄平が落球…。さらに西川2点タイムリーに新井犠飛と畳み掛けられ、再び4点のビッグイニングを作られてしまいます。
広島7点リードで9回に入り、ヤクルト5番手に秋吉がコールされるも、またも雨が強くなり3度目の中断。過去2回よりも強い雨で、点差のこともありこれでコールド…かと思いきや土を補充してやる気満々の様子。再開の運びとなり、秋吉が3人で抑えた裏にヤクルト打線は今村に3連打を喰らわせてマウンドから引きずり下ろすも、フランスアに後続を断たれて試合終了。3度の中断で4時間半に及んだ試合は広島が制し、大瀬良は最多勝に大きく近づく15勝目を挙げました。