富山の旅 最終日

オールスターの記事が一面に載った北日本新聞を買い、電鉄富山から特急立山に乗ってこの日の行動開始。岩峅寺を過ぎたあたりから徐々に山岳地帯の様相を呈し、途中常願寺川を横切るところで減速して芳見橋を見せてくれる粋な演出に見とれているうちに、終点の立山に到着。
  

ここからアルペンルートの始まり。まずはケーブルカーで一気に高度を上げて美女平に到着、先週のバンクーバーのような涼しさに感動…する間もなくバスに乗り換え。
 

バスが出発して間もなくスマホは圏外に。景色を見ようにも道の両側を木々に囲まれる退屈な展開がしばらく続きましたが、森林限界が近づくにつれて見通しが良くなり、ルート中最高地点、標高2,450mの室堂に到着。
  

登山ガチ勢はここからさらに高みを目指す一方、我らエンジョイ勢は近くのミクリガ池をぐるっと一周。外気温は10℃と涼しいを通り越してもはや寒く、近くの地獄谷からはその名の通りの硫黄臭が漂う中、ミクリガ池はただ静かに澄み切った水を湛えていました。
 

ここからは高度を下げていく区間トロリーバス大観峰に出て、ロープウェイで黒部平へ。ちょうどお腹が空いてきたので、「立山」の字が書かれた蒲鉾が添えられた黒部源流そばをいただきました。
   

腹を満たしてケーブルカーで黒部湖へ。以前 11月に長野側から乗り込んで返り討ちに遭い、撤退を余儀なくされた地に再訪を果たすことが出来ました。近くには晩秋とは正反対に穏やかな夏の黒部湖を航行する遊覧船の乗り場もありましたが、時間の都合上スルーし、トロリーバスに代わって登場した電気バスで県境を越えて扇沢に到着。2年越しのアルペンルートを完走しました。
 

しかしそのまま帰るにはまだ早い時間ということで、北松本で降りて松本城に寄ってみることに。夏休み期間中だけあって入城までに20分待ちでしたが、その間にスタッフの方が松本城に関するクイズを出してくれたりと飽きさせない工夫が◎。ネタバレは避けますが三択と思わせて多答だったというトラップにまんまと嵌められているうちに、ようやく順番が来て入城。急な階段を登り続けて最上層の6階から見下ろす眺めは絶景で、さすが国宝と唸るばかりでした。
   

最後に楽市楽座で長野行脚の足跡を残し、満員のあずさで帰路に。帰宅して今回の旅が終わるとともに、考えたくもないほどの金額を使った夏休みも終わりました。