六大学・東都に続いて首都も有観客に戻ったということで改修後初の等々力へ。7年ぶり の等々力球場は等々力緑地に程よく調和したデザインに様変わりし、客席も2層構造となって収容人数約1万人と政令指定都市中最下位の座を脱出。また西日対策で方角も見直され、外野方向の景色が武蔵小杉の高層ビル群から武蔵中原富士通研究所へと変わりました。
 

第1試合の帝京大vs武蔵大は序盤から双方チャンスを作るも、鈴木と田中の両先発が踏ん張って点を許さず終盤へ。0-0のまま9回裏の武蔵の攻撃を迎えた場面で帝京は鈴木から2番手の粂に継投も、武蔵は先頭の茂木が内野安打で出ると、バントは二封で失敗に終わるも続く林田がライト前で1死1・3塁の大チャンス。帝京にとっては絶体絶命の場面で満塁策を選択すると、次打者の打球は前進守備のショートの正面、6-2-3と渡ってホームゲッツー!延長タイブレークに突入します。
10回表に入り、武蔵も田中から2番手の松崎に継投。サヨナラの危機を脱した帝京は先頭宮川のバントが内野安打になり無死満塁とすると、続く大友がライト線際に落ちる2点タイムリーを放ちついに先制!さらに1死2・3塁から柴田のスクイズ(野選オールセーフ)に藤井犠飛と畳みかけて4点を先取。その裏を粂が無失点に抑えて逃げ切り、帝京大がこのカード連勝。一方の武蔵大は単独最下位に転落しました。

続く第2試合は桜美林大vs日本体育大の首位攻防戦。初回桜美林が中野・河原木のヒットで1死1・3塁も3塁走者が飛び出して刺され無得点。一方の日体大は2回、前日完投勝利からこの日は4番DHに座った矢澤が四球で出るも飛び出し挟殺。その後は桜美林多間、日体大筒井の両先発による投手戦となり、前試合同様0-0のまま終盤に突入します。
そして迎えた7回表の桜美林の攻撃は先頭の河原木が右中間を破る2ベースで出塁。バントを決めて3塁に進み、続く磨に対し日体大バッテリーはスクイズを警戒してか大きく外して歩かせ1死1・3塁。この場面で主将の松江が代打で登場すると、期待に応えてセンター前にタイムリー!さらに1死満塁から手塚がレフト線に2点タイムリーを放ち、桜美林がこの回3点を先制。このリードを多間が6安打完封で守り切り、リーグ優勝&初の選手権に向けて大きく前進しました。

そして第3試合は東海大vs筑波大。前日東海の猛攻の前に屈した筑波でしたがこの日は1点を先制された直後の1回裏、先頭片岡のライト前から2死1・2塁として清水のセンター前タイムリーで追いつくと、続く伊藤が右中間を破る2点タイムリーで勝ち越し、東海大先発の安里を早々とKO。代わった高杉からも今井がタイムリー内野安打で畳みかけ、この回4点を挙げてひっくり返します。
筑波先発の西舘は4イニングを齋藤健・石川のタイムリーによる2失点にまとめてスターターの役目を果たすと、打線も5回清水の2本目となるタイムリーで追加点。このリードを2番手の北爪が守って逃げ切りにかかるも、3イニング目となった7回に振り逃げを発端に1・3塁のピンチ。高田誠に犠飛を許し、さらに2死1・2塁から石川のファースト内野安打の間に二塁走者が一気に還って1点差。なお2・3塁と一打逆転の危機を迎えるも監督に続投を任されると、代打管を二ゴロに打ち取りリードを死守。8回は3番手の吉本が内野ゴロ3つで三者凡退、1点リードのまま9回の守りを迎えた場面で、なんと昨日先発の佐藤隼に抑えを託します。しかし昨日6イニングからの連投で球はバラつき、先頭齋藤健を内野安打で出すと送られ1死2塁。一打同点の場面を迎えましたがここから踏ん張り、高田誠を空振り三振、竹内を左飛に打ち取り試合終了!筑波大が総力戦で昨日のリベンジを果たし、優勝に望みを繋ぎました。