第71回全日本大学野球選手権大会 決勝

9年前 の再戦となった決勝戦ですが、まずは試合開始に先立ち松前重義氏の野球殿堂入り表彰式が行われました。今大会は東海大東海大札幌キャンパスが出場を果たし、東海大札幌は渡部がノーヒットノーランの偉業を達成。松前氏もさぞ草葉の陰で喜んでいることでしょう。
 

亜細亜大が青山、上武大が紫藤の先発で始まった試合は初回上武が藤原河野の連打で1死2・3塁も青山が後続を断つと、2回は2死2塁から島村の三遊間を抜けようかというゴロを田中幹がキャッチ、すぐさま1塁に送球してアウト!主将が守りでエースを盛り立てると、打っても直後、3回の攻撃で1死2・3塁からレフトに先制の2点タイムリー!さらに山下西脇も連続タイムリーと畳みかけ、紫藤をマウンドから引きずり下ろします。さらに2番手の山田から4回、2死2塁からまたも田中幹が左中間を破るタイムリー!しかも快足で楽々3塁を陥れると、続く藤江のタイムリーを呼び込み、序盤で6点のリードを奪います。
反撃に出たい上武は3番手の加藤が亜細亜打線の勢いをせき止め、打線も毎回安打を放ち青山に圧をかけ続けるも、亜細亜の堅守の前にホームが遠い展開。すると6回亜細亜は代走で途中出場の和久本が2ベースを放ち2死3塁のチャンスを作ると、藤江の打席でなんと単独ホームスチール!まんまと決まり、貴重なダメ押し点をもたらします。
準決勝で温存され休養十分の青山は7回まで無失点も、8回1死1・3塁から門叶の併殺崩れの間に1点を失い完封はならず。それでも9回も続投、後藤を空振り三振、代打鈴木を右飛、そして島村を左飛に打ち取り試合終了!亜細亜大が9年前の雪辱を果たし、四冠に輝いた2002年以来20年ぶりとなる優勝を決めました。

続いて優勝インタビュー。試合=試し合いということで普段の練習の成果を存分に試し合ったと語り、最後は「明日から勉強!」で締めた生田監督、日々チームメイトと競い合い成長できた結果と語る青山、そして難病を克服して復帰し「青山を助けられた」と語る田中幹主将。三者三様に溢れる喜びが感じられました。
  

MVPは田中幹、敢闘賞は進藤、最優秀投手は明治に 3年前 の雪辱を果たし準決勝進出の立役者となった佛教大山本、首位打者は.688(=11/16)かつ大会新の4本塁打を放った東日本国際大上崎、そして特別賞は昨年に続き該当者無し。過去に一場が選ばれ久保田が選ばれなかったことを考えると、どうやら受賞のためにはノーノーではなく完全試合が必要なようでした。
さて今後は平塚合宿からのハーレム大会、さらに8/1に侍ジャパンU23選抜vs大学・社会人選抜戦、8/31に高校日本代表vs大学日本代表とイベントが目白押し。復活しつつあるイベントを大いに楽しみたいですね!