第104回全国高校野球選手権神奈川大会 決勝戦

今春の大会で横浜は桐光学園に敗れ、東海大相模桐蔭学園に敗れ、ともに第2シードからのスタート。新たな時代の到来を予感させましたが、監督が代わってもやはり名門。夏はしっかり仕上げてきて黄金カードの実現となりました。
先発は相模が庄司、横浜が杉山。序盤から両チームともヒット性の打球を量産するも、絶妙なポジショニングとフィールディングでことごとくアウトに持ち込み、わずか50分で5回を終了します。
それでも照り付ける太陽は着実に選手の体力を奪い、6回表の谷口の高いフライは緒方が直射日光と格闘しながら辛うじて捕球したものの、続く庄司のフライは捕れず。それでも杉山は武井をフェンスギリギリの右飛、及川を中飛に打ち取り切り抜けると、7回裏の大坂の遊ゴロを深谷が低投して出塁を許すも庄司が後続を打ち取り無失点。野手のミスを投手がカバーし、0-0のままあっという間に試合は9回に入ります。
そして9回表の相模の攻撃は2アウトから及川がファーストの捕球エラーで出塁も、百瀬二ゴロで無得点。すると裏の横浜は先頭の岸本がライト線に2ベース。この試合初となる長打が飛び出し、サヨナラのチャンスを迎えます。しかし玉城はスリーバント失敗で走者進められず、続く大坂はライトライナー。岸本は既に3塁を回っており、併殺でチェンジ…かと思いきや求の返球が逸れる間に岸本は2塁に帰還。2死2塁で仕切り直しとなり、萩の打球はまたもライト前へ。岸本は改めて3塁を蹴り、求決死のバックホームもタッチを掻い潜り生還!劇的なサヨナラで、横浜が2年連続20回目の優勝を果たしました。

試合終了後は村田監督・玉城主将・杉山へのインタビューと閉会式。相手とチームメイトを称える横浜と、表彰式でも悔しさを隠せない相模とのコントラストが印象的でした。横浜には相模の思いも背負って戦ってもらい、昨年を超える結果を期待したいですね!