四国グリーン紀行の旅 2日目

この日の行程は郡中港から。最初は3両編成で各車両1人ずつだった車内も徐々に混み出し、松山市に到着。いよてつ高島屋のエレベーターで屋上に向かうとレトロゲームや遊園地の歓迎を受け、これぞデパートの屋上!と今は無き横浜松坂屋を思い出してしんみり。
  

さすがに衆目の前で乗り物に乗る図太さはありませんでしたが、観覧車なら観光名目で良いだろうと勝手に解釈して乗り込むことに。家族連れで賑わう中じっと順番を待ち、ようやく搭乗。北は松山城、東は石鎚山、そして西は 12年前 にも見た済美の垂れ幕と、1人でも乗る価値のある絶景でした。
  

これにて松山の観光を終え、市内電車に乗車。乗り潰しのため敢えて遠回りの2号線に乗り、上一万までは都市の路面電車という感じでしたが、次の平和通一丁目からは一転生活感の溢れる雰囲気に。古町の辺りからまた都市らしくなり、JR松山駅前で下車。目の前のキスケで愛媛行脚の足跡を残しました。
  

行脚後はJR松山駅に戻り、いよいよお待ちかね、この旅のもう1つの目的である伊予灘ものがたり。ちなみに3両編成の3号車は定員わずか8名の貸切車両になっているのですが、外から覗けないよう簾が掛けられ、それでも強引に撮ろうとすると自分の姿が反射されて我に返るというトラップが仕掛けられていました。というわけで無難に1号車に乗り、発車後ランチのスタート。今回は八幡浜編ということで、フレンチのスープと冷製料理から。
  

冷製料理を食べ終わったところで列車は下灘に到着し、10分間の停車。18きっぷのポスターに度々登場したことで有名になり、ポスターの雰囲気とは対照的な大賑わいでした。やはりこの駅の真価は普通列車で来てこそだと思うので、今回はスルーした伊予長浜とともに再訪したいですね。
 

名残惜しくも下灘を離れ、お次は温製料理をいただき、内子線と合流して伊予大洲に到着。これにてJR四国完乗を果たしました。
 

さて、この列車の見所の1つ目が料理、2つ目が景色とすれば、3つ目は沿線からのお見送り。松山駅や下灘駅からの出発時のみならず、グラウンドから練習を止めて手を振ってくれたり、団扇を振りながらシャボン玉を吹いてくれたり、大洲城をバックに旗を振ってくれたり。それ以外にも(写真はありませんが)民家のベランダから犬と一緒にお出迎えなど、沿線全体に愛されていることを実感した次第。感謝の意を込めながら、食後のコーヒーをいただきました。
   

そして終点の八幡浜に到着。結構な人数が折り返しの道後編に乗っていく中、さらに宇和海で南下して宇和島へ。四国新幹線 が走る予土線の始発駅でもありますが、落石の影響で江川崎行きに変更されていました。
  

宇和島から宿毛までは今もなお未成線のため、代わりのバスに乗車。国道56号に沿って進んでいるうちに日も暮れ、すっかり夜となった頃に宿毛に到着。宿に併設のレストランで夕食をいただき就寝、最終日に続きます。