いよいよ一発勝負の準々決勝。チケットを確保した時点で判っていましたが2階席まで大入り、試合中に発表された入場者数は実に35,061人。大会も第5回を数え、着実に根付いていることを実感します。そして1次ラウンドを突破した4ヶ国の国旗とWBCのロゴがはためく中、両チームのメンバーが整列。セレモニーとして両チーム監督に千羽鶴の贈呈が行われました。
 

先発はオーストラリアがケント、キューバがYロドリゲス。先攻のオーストラリアは初回三者凡退も、2回先頭のジョージがセンターに大飛球。バックスクリーンで跳ねたように見えましたが塁審の判定はフェンス直撃で2塁止まり、それでもホワイトフィールドがバントを決めると、ウイングローブがライト前に運び先制します。3回にも3連続四球で満塁のチャンスを得ますが、ジョージ遊ゴロで無得点に終わると、その裏キューバは四球とモンカダの2ベースで無死2・3塁とし、ロベルトが通常シフトのショートにゴロを放って同点に追いつきます。
試合が再び動いたのは5回裏。回跨ぎのオーストラリア3番手ガイヤーから先頭サントスがヒット、モンカダが四球を選び、ここでガイヤーは降板。4番手はホランドも、ロベルト死球で無死満塁となり4番デスパイネに打順が回ると、きっちりライトに犠飛を放って勝ち越し。さらにギベルトに2点タイムリーが飛び出し、キューバが3点のリードを奪います。
しかしオーストラリアもその直後、キューバ3番手エリアスから先頭ホワイトフィールドが快足を飛ばして内野安打をもぎ取ると、続くウィングローブがライトに特大の2ラン!1点差に詰め寄り、さらに死球打撃妨害で2死1・2塁のチャンスも、ホール倒れて追いつけず。エリアスは7回も続投してオーストラリア打線を3人で抑えたことで、いよいよキューバ勝利の方程式が発動。まずは8回モイネロ、勝手知ったる大入りの東京ドームとは言え緊張のためか連続四球でピンチを招くも後続を断って無失点。そして9回はRマルティネス、無難に2アウトを取り、最後はジョージが大声援を受けて粘りを見せるも空振り三振に打ち取って試合終了!息詰まる接戦を制したキューバがマイアミ一番乗りを決めました。