この作品はまだ本気出してないだけ「恋空」

遅ればせながら、バトンとして渡ってきた 恋空―切ナイ恋物語 を読了しました。

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

バトンの今までの経路は以下の通り。
ちぃといつさん 第94回積読消化運動
JOEさん 通勤読書〜恋空 - hatena出張スペシアル
デフィーさん 「恋空〜切ナイ恋物語〜」雑感
TAKさん 恋空バトン
THRILLさん 「恋空」を読みました
きゃまさん 恋空@スイーツ(笑)初体験
みりすさん 例のやつ
D-Kさん(Mixi内)


では私の分の感想を。この作品に負けず劣らずの内容の密度で申し訳ないのですが。
上巻を読み終えた時点での見通しを以前の日記に載せていたのですが、すいません私が悪かったです。まさか当時の予測をεほども裏切らないとは…。最後の方はただ機械的にページをめくっているような状態で、読み終えたときは解放感というよりむしろ脱力感でいっぱいでした。こんな気持ちになったのはFATALIZERを読み終えて以来です。今の小林先生を見るに多分に失礼な物言いではありますが。
さて、バトンの受け渡しを経て、既に可能な限りの多角的な解析・評論・擁護の試みがなされてきており、またストーリーの内容はWikipediaの記事を見ればほぼ把握できるので、私が小説*1の面から書くことはもはや無いでしょう。とあればQMA6では漫画使い(笑)予定の立場から書くことになると。漫画化は既にされていますが*2それはさて置き。
私が思うに、この作品は高い潜在能力を秘めているものの、その真価を未だ発揮することができていない状況であるように見えてなりません。良い漫画家に巡り会うことができれば素晴らしい作品に化けるのではないでしょうか?


…私がそのように考えるに至ったきっかけは今週号の漫画アクション「新・幸せの時間」なのですが。

*1:というと他の小説に失礼ですが

*2:作者は羽田伊吹…って聞いたことの無い名前なのですが、「妄想発熱体」「従順なカラダ」「恋せよ乙女!」といったタイトルの作品を描いているようです