nised2011-08-23

午後休をとって5年ぶりのよみうりランドへ。前回来たときはイースタンの開幕戦で寒さに震えていた記憶がありますが、今回はむせるような暑さ。少し早めに到着して鉄平やらサンチェスやら越智やらライアルやら妙に豪華な面々を堪能した後、いよいよ本日のメインイベントの始まりです。

震災で一度は中止になるも、改めて企画された東大vs巨人の交流戦。歴史的な一戦がついに実現しました。東大のスタメンは 9永井 4内海 6岩崎脩 7高山 2田中 3舘 5成瀬 1鈴木 8山越、巨人は 8松本 7隠善 D大田 5中井 3田中大 6山本 2鬼屋敷 4福元 9土井 で先発Pは関学大から独立Lを経て育成枠入団の岸。
2軍・育成とはいえプロ相手に鈴木の軟投が通じるかが第1のポイントでしたが、その初回は先頭の松本を右飛、隠善はストレートの四球で歩かせ大田は右飛、中井にもストレートの四球を与えるも田中大を左飛に抑え無失点の立ち上がり。2回は内海の2度の好守もあり三凡。しかし3回、1死から松本にショート内野安打を打たれると、隠善に目の覚めるような2ランを浴び先制を許します。4回は1死から鬼屋敷・福元の連打で2・3塁のピンチも、土井を遊ゴロ、松本のレフトへの打球を高山がダイビングキャッチの超ファインプレー!5回は3人で打ち取り、結局5回を2失点と上出来の投球を見せます。
鈴木の粘投の一方で、打線は岸を攻めあぐねる展開。最初の1巡は6三振、2巡目から徐々にバットに当たるようになってきたものの、6回を終わって未だ1人も走者を出せず。この6回表に鈴木に代えて代打に笠原を起用。笠原は最終的には遊ゴロに倒れたものの、追い込まれてからの粘りを発揮していました。
鈴木が代打を出され退き、2番手は平泉。しかしいきなり田中大にストレートの四球を与えると、山本は2ボールから遊直も鬼屋敷への初球が死球。福元を三飛に打ち取り2アウトまで漕ぎ着けたものの、土井に2ボールからレフト前タイムリーを浴び1失点。さらに加治前・和田に対しては8球連続ボールを続け、押し出しでさらに1失点。たまらず3番手の初馬に交代も、大田に凡退した過去3打席の鬱憤を晴らすようなセンターオーバーの走者一掃3ベースを浴び、この回5失点とビッグイニングを作られてしまいました。
点差が開いた直後の7回の攻撃。先頭の永井がセカンド横への打球を放ち、セカンドは追いつくも弾いてようやく初ヒット。内海がセーフティー気味のバントで送り、岩崎の中飛で2死3塁として初のチャンスを迎えるも、高山が二ゴロに倒れて無得点。岸は7イニングを投げて降板し、8回からは短い期間ながらかつて早稲田に在籍していた尾藤が2番手で登板。神宮で果たせなかった対決が、奇しくもG球場で実現しました。その尾藤に対し田中が死球で出塁も、舘がバントを失敗、成瀬が投ゴロ併殺に倒れ無得点。
急遽登板も7回裏は3人で抑えた初馬でしたが、8回に捕まってしまいました。先頭の福元にストレートの四球の後ボークで二進。河野からはこの試合初めての三振を奪うも、加治前にセンターオーバーのタイムリー3ベースを打たれた後に暴投で加治前自身も生還。続く和田にもレフトオーバーの2ベースを打たれ、中継の隙を突かれて3塁に進まれると再度の暴投で生還。そして大田の当たりはセンターへのフライも、山越が目測を誤って後退しすぎ3ベースとなり、続く鬼屋敷の犠飛で生還。4点を失い、点差は11点に広がりました。
最終回の巨人は尾藤に代わって杉山が登板。1死から代打・飯島がセンター前ヒットで出塁、永井はゲッツーコースの遊ゴロもまさかのトンネルで1・2塁とチャンス拡大も、内海三飛、岩崎左飛に倒れ、一矢報いることも出来ず試合は終了しました。

大事な一戦で大役を任された鈴木でしたが、5回2失点は期待以上の結果。走者を出しても崩れず、バックも守備で守り立てて、鈴木の投球がプロ相手でも通用することを示してくれたのは嬉しいことです。1人飛ばして初馬も大変な場面での登板で、3イニング目に捕まったものの、三振も奪いいい経験になったことでしょう。
試合以外にも、センターポールにたなびく東大の旗や、試合前の両チーム選手の写真撮影、君付けではない選手名コールなど、普段のリーグ戦とはまた違った新鮮さがありました。再びこのような交流戦が企画され、その時はもう少し拮抗した試合になることを願っています。