先発は慶應が竹内大と、そして早稲田が高梨。2位の座もかかるこの大舞台で、初めて第1戦の先発を任されました。その高梨の立ち上がり、初回2四球を与えるも後続を断ち無失点。するとその裏、打線が竹内大の立ち上がりを攻め、佐々木・土生の連打で1死1・3塁のチャンス。続く杉山の当たりはサードへの高いバウンドのゴロ、杉山が懸命のヘッスラで内野安打となり先制。さらに2死から渡邊侑がセンターオーバーの2点タイムリー3塁打、この回3点を挙げます。
援護を受けた高梨でしたが、2回以降も制球は不安定なまま。はっきりボールと分かる球も多く、カウントを悪くして球数が嵩む苦しい展開でしたが、その荒れっぷりがかえって幸いしたようでした。伊藤を初めとして慶應打線がタイミングが合わず、与四球5も被安打はわずかに2で無失点。7回126球を投げたところで代打を出され、2番手の有原にマウンドを託して降板。
初回の3点以降ゼロが続いていた早稲田でしたが、8回に再度チャンス到来。前の回から登板の山形を攻め、1死から杉山・地引の連打、渡邊侑四球で満塁。ここで市丸の当たりがショート後方に落ちるポテンヒットとなり1点、そして2死後川西が2点タイムリーで、この回貴重なダメ押しの3点が入ります。
援護を受けて、最終回も有原が続投。有原は先頭の伊藤を打ち取るも、伊場内野安打・田中聡四球・宮本ライト前で1死満塁。ここでリーグ戦初打席の代打・山中がライト前に運び(もちろん初ヒット)ついに1点を返します。続く齊藤雄は意表を突くセーフティスクイズも有原が落ち着いて1塁に送球、1点こそ入りましたが、2死となりあと1人。最後は福谷が代打で打席に立つも内野ゴロに倒れ試合終了、早稲田が先勝して2位に王手をかけました。