南魚沼オールスター以降ノースローの辰亥はベンチを外れ、怪我でオールスター辞退の飯田はベンチ入りもノックを受けず1塁コーチ役。神宮球場ガイドブックのカラーページを飾る2人がスタメン外という緊急事態になりました。辰亥に代わり開幕投手は白砂、セカンドは下嶋。また初馬もスタメンを外れセンターには笠原、山本克をファーストに回してサードには初スタメンの山田。
昨春以来の大役を任された白砂でしたが、初回先頭の佐藤旭を死球で出すと、山本泰のショートへのゴロを中杉が近距離から2塁悪送球…。1・3塁となり、谷田に対しストライクを取りにいった球を完璧に弾き返される3ラン…。1アウトを取る前に3点取られる厳しいスタートになりました。その後も制球がまとまらず苦心の投球も、何とか外野フライを打たせて要所を締め、5回山本にソロを浴びたものの6回4失点で降板。被安打は4本に抑えていただけに、初回の失点が悔やまれる内容でした。
一方打線は加藤拓に対し初回先頭の下嶋がライト前ポテンで出塁、喜入が送ってチャンスも、2死3塁から有井左飛。3回には白砂センター前から中杉送るも後が続かず、4回は2死から山本克レフト前・澤田四球で1・2塁も山田左飛。序盤から度々得点圏に走者を送るもあと1本が出ず無得点のまま試合は終盤に入ります。
白砂の後を受けた2番手は関も、谷田のボテボテ内野安打に死球四球で無死満塁のピンチを招くと、二ゴロと犠飛で2失点。直後の攻撃で代打を出され、3番手は宮台！その初球は138km/h、誤計測と思いきやその後139を複数回出してきました。自身の悪送球もあり無死満塁のピンチを迎えるも谷田を6-4-3、横尾を中飛に打ち取り1回を1失点。失点こそしたものの実力を見せつけ、今後が楽しみなデビュー戦となりました。
7回まで加藤拓、8回は明の前に無得点に抑えられた打線は9回、土屋俊から先頭の喜入がライト前ポテンで出塁。ここで飯田が代走で登場、盗塁を決めてチャンスを作るも、笠原中飛・有井遊ゴロ・山本克三振で走者を進めることも出来ず試合終了。4度のチャンスが点に結びつかず開幕戦を落としました。
東大 - 慶大 1回戦 T 000 000 000 0 K 300 010 21X 7 T ●白砂-関-宮台 K ○加藤拓-明-土屋俊
50安打への道
下嶋（3年） 本日 1安打 → 通算 6安打
喜入（2年） 本日 1安打 → 通算 2安打
山本克（2年） 本日 1安打 → 通算 12安打
白砂（3年） 本日 1安打 → 通算 12安打
100奪三振への道
続く第2試合はH-Wでしたが、当日になって有原が肘痛との報道があり、ベンチからも外れるという事態に。それでも高梨・吉永・竹内とリーグ戦先発経験豊富な面々が控える中で、開幕投手に選ばれたのは初先発となる大竹でした。その大竹が初回を三者凡退に抑えると、援護すべく打線が奮起。初回2死2塁から武藤がレフトオーバーのタイムリー2ベースで先制、2回にも1死1・3塁のチャンスに大竹自らがスクイズを敢行、法政の緩んだ守備の隙を突いて自身も生きる内野安打。これが効いて2死2・3塁から中澤がセンター前2点タイムリーで追加点、序盤で点差を付け試合の主導権を握ります。以後も安打を重ね、4回途中で11安打を浴びせ石田をKO。2番手はリーグ戦初登板となる川名、191cm94kgの恵まれた体格から130半ばのサイドスローで後続を断つも、5回1死から茂木・河原・土屋・大竹タイムリーと4連打を浴び降板。3番手は新井も、連続押し出しで0/3で降板…。4番手の三浦が後続を断つも、5回にして第1試合のスコアに並んでしまいました。
序盤に自援護含む大量援護を貰った大竹は度々ピンチを背負うも、3回2死満塁は畔上を初球右飛。4回は三振ゲッツー。6回は1死1・3塁も蔵桝金子を連続三振。淡白な法政打線にも助けられ7回無失点、石田とは対照的に見事な投球でした。8回からは2番手の柳澤、一矢報いたい法政でしたが8回は先頭若林ライト前も後が続かず、9回は蔵桝死球・森本センター前に捕逸で無死2・3塁と最大のチャンスも、田中三振中園三直松田左飛で1点も取れず終了。早稲田が16安打で法政を圧倒し、大竹は初先発初勝利を飾りました。
