朝から東京ドームへ。新登場のエキサイトEASYシートにも惹かれたものの、結局いつも通りのバルコニー席へ。まずは第1試合のパナソニックvs三菱自動車岡崎、パナは三菱岡崎の先発山本の立ち上がりを攻め、2死2塁から柳田のレフト中段への2ランで先制。一方パナの先発は関大から新加入の吉川、昨年大学日本代表に選ばれたときから定評のあったシンカーに加えストレートも切れ、序盤から三振を量産。3回2死から豊住に被弾したものの、3回まですべてのアウトを三振で奪う衝撃の投球を見せます。
吉川はその後も好投を続け、5回までに11奪三振。松沼兄の持つ17奪三振の大会記録も視界に入りますが、6回以降は打たせて取る投球になり、奪三振のペースは低下。代わりに三菱岡崎3番手の戸田が三振を量産してパナ打線の勢いを止め、7回裏1死3塁から清水のゴロで三菱岡崎が1点差に追い上げたものの、反撃はそこまで。吉川は140球14奪三振の熱投で完投勝利、パナソニックが初戦を突破しました。


続いてはJR東海から補強され10年連続出場を果たした秋葉の表彰が行われた後、第2試合のHonda鈴鹿vsきらやか銀行が開始。先手を取ったのはきらやか銀行、初回鈴鹿先発の瀧中から日山のタイムリーで先制すると、3回にも小野寺のタイムリーでリードを2点に広げます。一方の鈴鹿はきらやか先発の小島に対し4回表先頭の大城戸がセカンド内野安打で出塁も、走塁で足を痛め交代…。安慶名が代走に入り、松本四球で無死1・2塁のチャンスも、石井畔上柘植が三者連続三振に倒れ無得点。
この悪い状況を打開するため、鈴鹿はその裏から瀧中に代えて2番手平尾を投入。四球で走者を出すも後続を断つと、5回に澤田のタイムリーで1点差。続く6回、先頭の安慶名が左中間の打球で判断良く2塁を陥れると、松本のライト前タイムリーで追いつき、さらに2死2塁から柘植がレフト線にタイムリー2ベース!小島をついに捕らえ、逆転に成功します。
平尾は8回までの5イニングを無失点に抑え、9回は鹿沼。先頭の日山をライト前で出すも、吉田を二ゴロ2塁封殺、続く建部を6-4-3に打ち取って逃げ切り。平尾の好リリーフと安慶名の好走塁で流れを呼び込んだHonda鈴鹿が逆転勝ちを収めました。


前の2試合がテンポ良く終了し、予定通り18時開始となった第3試合は西部ガスvs東京ガスのガス対決。西部ガスの先発は山田、一方東京ガスは宮谷ではなく岩佐。亜大から加入するや早速エースとなった山田でしたが、初回先頭の地引を四球で出すと、2死1・3塁から黒田サードへのタイムリー内野安打。2回にも先頭坂井に四球を与えると、2死3塁から地引レフト前タイムリー。先頭打者への四球が失点に繋がり、2点のリードを許します。
追い上げたい打線は3回2死から竹松がヒットで出塁、田場のピッチャー返しが岩佐を襲うも止められ投ゴロで無得点。このプレーが影響してか岩佐は4回で降板も、2番手西村の前に走者を出せず、6回まで無得点が続きます。するとその裏、3回以降立ち直って無失点に抑えていた山田が中山笹川黒田に3連打を浴びて無死満塁のピンチを背負い、ここで降板。伊波がリリーフも、柴山押し出し、坂井犠飛、さらに暴投で山田の走者をすべて還してしまいます。
東京ガスのリードは5点に広がり、試合は8回へ。東京ガスは西村がこの回も続投しますが、代打山中が2ベースで出ると、原田のライト前タイムリーで西部ガスが待望の得点を挙げます。さらに竹松中飛で1アウトとなったところで臼井が3番手のマウンドに上るも、田場がセンターにタイムリー2ベース、さらに2死2・3塁となってJR九州から補強の東向がセンター前に2点タイムリー!この回4点を挙げ、一気に1点差まで迫ります。
追い上げた直後のマウンドは前の回から続投の3番手村田。ここをしっかり抑えて9回の攻撃に繋げたいところでしたが、2死から坂井山内に連続2ベースを許し失点…。今村がリリーフも、小林のヒットをセンターがファンブルする間に山内が還り、再び3点差に突き放されてしまいます。西部ガス9回の攻撃は代打の新人井手がレフト線への2ベースで意地を見せるも、後が続かず試合終了。東京ガスが先輩の格を見せつけ、西部ガスの大会初勝利はまたもお預けとなりました。