今年は平日の試合はもう見に行けないので、横浜スタジアムに行ってきました。都合のため見ることができたのは第1試合(横浜vs横浜隼人)のみ、しかも6回表〜試合終了までだったのですが、これだけでももうお腹いっぱいです。
球場到着時には9-3、何と隼人が6点リード。6回裏に隼人がチャンスを作るも無得点、7回コールドが成立する点差には持ち込めませんでしたが、7回表の横浜の攻撃は無得点。隼人が1アウトを取るごとに大歓声が上がり、このまま行くのか…という雰囲気も出つつありました。
しかし8回に横浜は2点を返し、なおも2死1・2塁で打席には筒香。ここで隼人の取った作戦は敬遠。1・3塁や2・3塁では無く、1・2塁での敬遠です。当然ながら2塁走者は3塁に進み、塁は全て埋まりますが、続く打者を右飛に打ち取り敬遠策は大成功。この時点で差はまだ4点。2点は取られましたがそれよりも後続を抑えたことの方が大きく、このまま行きそうな雰囲気が更に色濃くなっていたと思います。
しかし最終回の横浜の攻撃。先頭打者からヒット、死球の後中原タイムリーでまず1点。1アウトを取られるも続く9番の大石が絶妙のバントヒットで満塁。球場の雰囲気は押し戻され、隼人側ではリリーフが投球練習を始めていましたが、交代はせず今岡が続投。しかし続いて押し出し死球、無江の2点タイムリーで何と同点に!
依然1死2・3塁で打席には筒香。隼人にとっては絶体絶命のピンチ、前打席では敬遠策をとりましたが、今回は勝負を選びました。打球は1塁への痛烈な当たり、バックホームは間一髪アウト。後続も討ち取り、間一髪のところで同点で切り抜けます。
隼人はその裏、2死2塁とサヨナラのチャンスを作るも無得点。延長に入り、試合の流れは横浜寄りになりつつあり、隼人の最大のアドバンテージは裏の攻撃であること、と言っても過言ではなかったでしょう。10回表の横浜は1死からランナーを出すも併殺で無得点。その裏の隼人の攻撃は先頭打者を出すもバント失敗と盗塁失敗で2死走者無し。先月の日米大学野球同様、次の回の攻防に考えが行きかけていたのですが、今回も試合の終わりは突然やってきました。細野の打球は内野安打性の当たりも筒香が焦って悪送球、細野は2塁へ。続く菅野の打球はライトへ、ライトが飛びつくも捕れず、細野が一気に生還!隼人がサヨナラ勝ち!

試合終了直後の両チームの姿は対照的で、本当に凄い試合でした。8・9回で一挙に6点差を追いついた横浜も、その反撃を同点で止めサヨナラ勝ちを呼び込んだ隼人も。野球というのは本当に面白く、かつ恐ろしいものですね。


そして、他の県で特筆すべきはやはり八千代東でしょう。花巻東は私立ですがこちらは県立。2回戦以外はすべて2点差という接戦の連続を制したことは、単なる「勝負強さ」という一言では言い切れないものを感じました。おめでとうございます。
次の○○東高校のうち私立の高校は…という自作問は以前にやったので今回は省略しますが、「今回八千代東が戦った相手を順に選びなさい」という問題はニュースクイズで実装されてもいいように思うのですがどうでしょう。