昨日の試合で韓国を18-0で一蹴したキューバとの対決です。試合開始30分前に球場に到着し、屋根付きで日陰となる2階席へ。同じことを考える方が多くほぼ満席でしたが、どうにか柱が邪魔にならない位置を確保できました。
スタメンは日本が 5鈴木 4渡邉 8伊志嶺 9伊藤 3多木 7長谷川 D松本 2小池 6阿部 で先発は藤岡、キューバが 8マルティン(09WBC代表) 4セルセ Dオリベラ(08五輪・09WBC代表) 7A.デスパイネ(08五輪・09WBC代表) 9セスペデス(09WBC代表) 3アブレウ 5ディアス 2モレホン 6ボロト で先発はヒメネス(09WBC代表)。このメンバーを生で見られることに神に感謝しなければならないぐらいの陣容ですね。
藤岡がこの打線をどう抑えていくか、立ち上がりが注目されましたが、いきなりマルティン死球を与えると、セルセの打席でヒットエンドラン。セルセは遊ゴロに倒れますが、隙をついてマルティンは一気に3塁に。いきなりのピンチでどうするか…と思う間もなく、オリベラの打球は高く高くレフトスタンドへ。打った瞬間という2ランで先制を許します。さらにセスペデスにも打った瞬間の一発。こちらは前部の外野指定席ゾーンを越えて自由席に落ちました。スケールの違いを見せつけ、キューバが3点を先制。
しかしキューバ先発のヒメネスも決して調子は良くありませんでした。初回日本はいきなり1死2・3塁のチャンスを作るも、2塁ランナーが牽制死などまずい攻めもあり無得点。しかし2回、阿部のタイムリーで1点を返すと、鈴木が3ランで一気に逆転!ヒメネスをここでKOします。
このまま乗っていきたい日本でしたが、直後にまずい守備が出てしまいました。オリベラのセカンドへの打球を悪送球してしまい一気に三塁へ。セスペデスにタイムリーを打たれ、同点に追いつかれてしまいます。しかし藤岡は4回は0点に抑え、結局4イニングを4失点(3自責点)で降板。試合を壊さず、じっと味方の反撃を待ちます。
5回表には2番手に加賀美を投入、しかし結果的にはこれが裏目に出てしまいました。先頭のセルセに対して三遊間を締めるシフトを取ったところセンター前、次のオリベラに対して二遊間を締めるシフトを取ったところレフト前。デスパイネには四球を与え満塁、0/3で降板となりました。3番手には急遽乾が上がるも、押し出し死球・ディアス2点タイムリーで加賀美のランナーを全て還してしまい、3点のビハインドに。6回表は乾が続投も、ボロト・マルティンに連打を浴び降板。4番手で中後が登板も、デスパイネイムリー・セスペデス犠飛で乾のランナーを還してしまい5点差に。じりじりと差をつけられてしまいます。
一方の日本打線は、2回に4点を取った後は2番手のサンチェス相手に点を奪えず試合は終盤に。7回表に入ろうとしたとき主審が体調不良のため退場するアクシデントもありましたが、1塁塁審を主審に回し、塁審を2人として試合を続行。六大学野球の新人戦は主審と塁審1人で行っているわけで、塁審2人は決して無理ではないのですが、新鮮な光景でした。
7回表からは5番手の菅野を投入も、いきなりディアスにバックスクリーン横にライナーで運ばれる特大の一発。さらに8回表にはアブレウにライトスタンドに流して運ばれる2ランを被弾。最速157km/h、3イニングで5三振を奪っており決して調子が悪いわけでもなかったのですが、パワーに圧倒される結果になりました。
ロングリリーフで疲れが見えてきたサンチェスは7回裏に先頭打者に四球を与えて降板、3番手のイノホサも四球1個&次打者に0-2としたところで降板、4番手のゴンサレスも四球で無死満塁、日本がようやく大チャンスを掴みましたが、後続が倒れ無得点。8回も無得点に終わり、残るは9回裏のみ。鈴木に猛打賞となる2塁打が飛び出すもはや2死3塁、絶体絶命の大ピンチでしたが、伊志嶺のゴロをサードがエラーしてから流れが変わりました。伊藤ヒット、多木タイムリー、長谷川タイムリーで3点を挙げ、キューバ救援陣の投球練習を再開させます。仮に松本・伏見・阿部が続き、鈴木が3塁打を打てばサイクル達成と同時に同点に追いつくという最高の展開でしたがそこまでは上手くいかず、松本は左飛に倒れ万事休しました。

一旦は逆転するも、キューバのパワーの前に屈する結果となりました。個人的なキューバの印象は、何事もとにかくスケールが大きかったということに尽きます。決して隙が無いわけではなく、むしろ隙のスケールも大きく、付け入る部分は大いにあったと思うのですが、それらを全て飲み込み圧倒されてしまいました。このキューバに果敢に立ち向かった歴代日本代表の凄さを、改めて思い知った次第です。


かくして4時間に渡る神宮花火大会の後、東横線で横浜へ。こちらは本物の神奈川新聞花火大会を見てから帰宅しました。