明治も加えて三つ巴の優勝争いとなった今回の早慶戦。初回に両者1点ずつ取り、迎えた3回表の慶應の攻撃は2死2塁というチャンスで、藤本知のスイングが土屋の頭部を直撃…。動けず担架で退場、先々週の坂本に続く災難に球場は静まり返ったものの、幸運にも大事に至らず拍手に迎えられ復帰。藤本を見逃し三振に仕留めピンチを脱します。その後4回裏に早稲田が中澤のタイムリーで勝ち越すも、直後5回表に横尾が今日2本目のタイムリーで追いつき、同点のまま後半戦へ。
大竹→竹内と継投策の早稲田に対し慶應は加藤拓が続投も、6回裏の早稲田の攻撃は茂木2ベースに土屋内野安打で2死1・3塁のチャンスに、ここで竹内の代打・山口がレフトに勝ち越しタイムリー!7回には四球で出た河原をこの試合無安打の中村が送り、武藤がレフト前で続き1死1・3塁。加藤にとっては踏ん張りどころの場面で小野田を三飛、茂木も投ゴロに打ち取りピンチ脱出…かと思いきや力んだか痛恨の悪送球…。延長12回213球完投負けから2週間ぶりのマウンド、抜け球が目立ちつつもここまで何とか抑えていましたが、自らのミスでリードを広げられ降板となりました。
リードを得た早稲田は7回から有原を投入。球速は140ほども円熟味を感じさせる投球で7・8回と無失点に抑えるも、最終回先頭打者の齋藤に被弾し1点差に。さらに連続四球で無死1・2塁と逆転のピンチを演出するも、佐藤旭の左中間を抜けようかという当たりを重信がよく追いつき好捕、続く山本泰を5-4-3に仕留め劇場で終了。慶應が脱落し、優勝争いの行方は早明に絞られました。