実に5年ぶりとなる東都土日開幕。連盟の力の入れようも相当なもので、4部〜2部までの行進が終わった後、1部校は各校応援団の応援を受けての行進で全21校が勢揃い。さらに第1試合の開始前に行われた始球式では、連盟のサポーティングカンパニーである株式会社トラバースからG.G.佐藤氏および林崎遼氏が駆けつけてくれました。
 

開幕戦となる第1試合、東洋vs立正の先発は上茶谷と渡部。初回東洋は2つの四球と中川の強いゴロをショートが弾いて1死満塁のチャンスを作ると、山田の弾んだゴロをファースト捕れずエラーとなって先制。さらに酒巻三ゴロ、岡崎センター前タイムリーでこの回3点を挙げると、2回にも飯塚がライト線にタイムリーを放ち、序盤から試合の主導権を握ります。
しかし立正は渡部を2回で降板させ、継投で東洋打線の勢いを止めると、上茶谷の前に4回までパーフェクトに抑えられていた打線は5回、先頭の伊藤裕が四球、伊藤弘がライト前でチャンスを作り、2死2・3塁から佐々木斗がセンター前タイムリーを放ち2者を迎え入れます。
そのまま試合は終盤に入り、東洋は8回から甲斐野を投入。しかし立正打線は甲斐野の球にタイミングが合っており、先頭木下ライト前、佐々木勝のバントは二封も佐々木斗レフト前。さらに四球で2死満塁となり、打席には代打土井。一打同点の場面で打球はファースト正面のゴロも、ファースト弾きタイムリーエラー…。1点差となりなお満塁も、続く代打荒原は二ゴロで追いつけず。甲斐野は9回も続投して逃げ切り、互いにミスが失点に繋がった試合は東洋が辛くも制しました。


続く第2試合、駒澤vs中央の先発は辻本と畠中。先手を取ったのは中央、3回1死から石田のセーフティが悪送球を誘って2塁に進むと、中田の内野安打で1・3塁となり、2死から牧がショート強襲のタイムリーを放って先制。しかし駒澤はその直後、先頭菅野がヒットで出ると、岡田耕のバントを畠中がファンブルしてオールセーフ。その後2死2・3塁となり、酒井良の左中間を破るタイムリー2ベースで逆転に成功します。
追う展開となった中央は7回、1死2塁のチャンスも代打倉石がセカンド正面のライナー、走者戻れずゲッツー。雨が強くなってきた8回には2死2塁と攻め立てるも、駒澤はここで辻本から白銀に継投。牧を初球遊ゴロに打ち取って凌ぐと、9回も白銀が抑えて逃げ切り。ワンチャンスで逆転した駒澤が先勝しました。