そして、ついに坊っちゃんスタジアムへの入場。入るなりその開放感に圧倒されました。外野後方に聳える山々が一層存在感を増しています。今日の試合を祝福するかのように、レフト側には何と虹も。
   
集合写真撮影、各校監督・地元出身の福井・宇高への花束贈呈(整列した選手の端に立つのは坊ちゃんとマドンナ)、礼を経て、いよいよ試合開始!
   
スタメンは先攻のマドンナチーム(早明東)が 4山口 6岩崎 5宇高 D謝敷 8中村 7荒木 3舘 9堀口 2白川 で先発は地元(済美)出身の福井、後攻の坊っちゃんチーム(慶立法)が 4松本 8中尾 6多木 9伊藤 D山口 5松尾 3前田隆 2廣本 7長谷川 で先発は加賀美。ちなみに選手だけではなく、各校の応援団も試合に駆けつけていました。吹奏はマドンナチームが松山商業高校吹奏楽部、坊っちゃんチームが松山中央高校吹奏楽部がそれぞれ担当。吹奏楽コンクールにおいても実績のある両校がしっかりと手ほどきを受けた様子が伺え、演奏はそれはもう素晴らしいものでした。それこそ音をそのまま録音してCDにしても良いぐらいに。そして応援席にはお馴染みの紫T軍団の姿も。
以下、試合経過。

1回表 山口遊ゴロ 岩崎左前ヒット! 宇高三ゴロで岩崎封殺、次いで1塁に送球も悪送球となり宇高2塁へ 謝敷左飛
1回裏 松本二ゴロ 中尾四球→盗塁 多木右前タイムリーで1点 伊藤中飛(中村ナイスキャッチ) 山口四球 松尾遊ゴロ (坊1-0マ)
2回表 中村二ゴロ 荒木二直 舘右前ヒット! 堀口中飛
2回裏 前田隆右前安→盗塁死 廣本三振 長谷川中飛
3回表 (投手加賀美→竹内)白川三振 山口右飛 岩崎三振
3回裏 松本一ゴロ 中尾四球→盗塁 多木四球 伊藤三振 山口一ゴロ
4回表 宇高四球 謝敷三邪飛 中村三ゴロで宇高封殺→中村盗塁 荒木遊ゴロ
4回裏 (投手福井→大石)松尾中飛 前田隆三振 長崎一ゴロ
5回表 (投手竹内→岡部)舘三振 代打土生二安 代打田中遊ゴロ
5回裏 (投手大石→香取)長谷川左安 松本右飛 (長谷川盗塁)中尾左飛 多木遊ゴロ
6回表 (投手岡部→田中宏)内海遊ゴロ 松永左安→盗塁 宇高中安 代打山田三ゴ併
6回裏 (投手香取→前田)伊藤二ゴロ(内海ファインプレー!) 亀田中飛 岡崎左2塁打→捕逸 大八木捕邪飛
7回表 (投手田中宏→小室)代打矢島二ゴロ 代打鬼原三振 後藤三振
7回裏 (投手前田→野村)前田雄左2塁打 今村三振 湯本三振 田中宗右越え2ランHR 渕上三ゴ失(2塁へ) 伊藤左安 亀田右前タイムリーで1点 岡崎三ゴロ (坊4-0マ)
8回表 (投手小室→福谷)土生遊ゴロ 山内二安 内海右安 松永左安 宇高三振 山田三ゴロ
8回裏 (投手野村→西嶋)大八木三振 前田雄二直(内海ファインプレー!) 今村右安→盗塁死
9回表 (投手福谷→三嶋)矢島死球 鬼原三振 後藤右飛 土生左安 山内左前タイムリーで1点 内海一飛 試合終了(坊4-1マ)

   
初回に先制、7回にも野村を攻めてリードを広げた坊ちゃんチームがそのまま逃げきり。マドンナチームは6回の1死1・3塁、8回の1死満塁の好機を逃し、最終回にようやく目が覚め山内のタイムリーで完封を阻止、なおも内海に一発が出れば同点というところまで漕ぎ着けますが一飛に倒れ万事休しました。
六大学vsスワローズと異なり各校から均等に選手を出した今回の一戦でしたが、東大は岩崎・舘・内海がヒット、香取・前田も無四球無失点、守備では内海のファインプレーと、十分に存在感を示していたと思います。地元出身の福井は3イニングを投げ4四球と荒れながら何とか1失点に留め、同じく地元(今治西)出身の宇高は最初から最後まで出場して3打数1安打も、8回の好機で三振に倒れたのが悔やまれます。そして破壊力満点の立教打線。リーグ戦でどうやって抑えるか、今から悩ましいところです。
…と、夢のようなひとときに酔いしれた後、JRと伊予鉄道で本日の宿へ。明日に続きます。

四国旅行1日目

姫路駅を過ぎた辺りで目が覚めました。とりあえずゆっくり着替えて、児島駅を発車してからラウンジでスタンバイ。眼下の海と島々が美しい瀬戸大橋を超えると、そこはもう香川。人生初の四国上陸です。
   
   
…お約束のネタはさて置いて。

程なく列車は終点の高松に。何はともあれ腹ごしらえということで、駅構内のうどん屋さんで讃岐うどん(エビ天乗せ)を注文。美味しくいただきました。
   
腹を満たしたところでレンタサイクルを借り、早速行動開始です。まずは駅のお隣りの玉藻公園高松城跡)へ。残念ながら天守は工事中でしたが、何はともあれ園内を一回り。披雲閣も一部開放されていたので中に立ち行ってきました。
   
   
タイミングよく琴平線の電車もやって来ました。

続いては自転車を駆って南の方角へ。野球的な意味で非常に馴染みのある高校が見えてきました。藤澤恵麻を輩出した左の高校、21世紀枠で甲子園にも出場し、野球関係のOBは(非常に長くなるため以下略)。右の高校は記憶にも新しい今年の選手権出場校。互いに非常に近い距離にある両校、いつか直接対決を見てみたいですね。名字-名前的な意味でも。
 
さらに南下してくりばやs…クリリn…もとい栗林公園に到着。日本最大の面積を誇る特別名勝だけあってまともに回ると2時間ほどかかるということで、予め用意された60分コースに従って散策。
  
陽射しが一層強さを増したため、日暮亭に寄り道してお茶を一服。
 
そして掬月亭の見学も。風通しのよい屋内から望む園内の景色は絶景で、一生ここに住み続けていたいぐらいです。でも神宮に行きづらくなるので冬の間だけということでどうでしょう?(←
   
公園の代表的名所とも言われる偃月橋。近くでみると意外と小さいように思いましたが、近くの高台(飛来峰)から見ると非常に映えます。
 
一周してから高松駅に戻る途中、本日2店目のうどん屋へ。トッピングは半熟卵のみ、薬味はセルフで振りかけ。これが麺・ダシ・卵・薬味が見事に調和していて、今までの疲れもすっかり忘れてしまい、わざわざ立ち寄った甲斐があったと思わせる味でした。通販も行っているようで、チラシをバッチリ入手してから退店。
 
時間に追われながら自転車を返却して、ギリギリで特急いしづちに乗り込み。電車は一路松山に向かいます。

予讃線の車内から見える景色は海あり山あり谷あり平野ありと見所満載。特に瀬戸内海に映える島々は得も言われぬ美しさです。
   
車内での食事は特急に乗る前に買ったあなご飯弁当。うどんを食べてから間もないというツッコミは承知の上ですが、しかしこれがこの日最後の食事となりました。そして停車中にアンパンマン列車と鉢合わせし、思わず撮影。
  
松山駅で慌ただしい乗り換えを済ませ、今回の一番の目的、坊っちゃんスタジアムの最寄である市坪駅へ。またの名は「の・ボール(野球)駅」とのことです。
  
球場の真正面。
 
今すぐにでも入場したいところでしたが、グッとこらえてまずはスタジアムに併設されている野球歴史資料館(の・ボールミュージアム)へ。正面入り口右側は愛媛の野球エリア。愛媛県の野球年表や、高校野球などの資料が展示されています。
  
入場するなりバットを持った正岡子規がお出迎え。

正面のモニターでは昨夏の県代表、甲子園でも八千代東との好試合を制し1勝を挙げた西条高校の軌跡を収めた映像が。やはりエースで4番の秋山が中心となった編集でしたが、奇しくも秋山はこの日にプロ初勝利。嬉しいものですね。

センバツ優勝時の福井。体の線が細いです。

そして説明不要のこの1枚。

一方の正面入口左側はプロ野球エリア。かつてオールスターが開催された時の模様や、キャンプ等で縁のあるスワローズ関係の展示などなど。
   
宇和島出身・岩村のコーナーも。
 
ところで、この敷地内にはメイン球場の坊っちゃんスタジアムに加え、サブ球場のマドンナスタジアムが存在します。神宮球場に対する神宮第二球場のような位置づけのようですが、試合を行うには十分な広さです。左の写真の奥に見えるのがバックスクリーン。