第79回都市対抗野球大会 決勝戦

今年は新日本石油ENEOS横浜市)- 王子製紙春日井市)の組み合わせ。大黒柱の田澤を軸に、攻撃面でも平馬を補強して盤石のENEOSに対し王子製紙がどう立ち向かうかが見物、というのが今年は決勝まで1試合も見に行けなかった私の印象です。いい加減すぎて申し訳ない次第。
先発はENEOS清見王子製紙:蓬莱。いきなりENEOSが蓬莱の立ち上がりを攻め(←去年の決勝のコピペ)、ヒット・四球・死球・ヒット・ヒット・死球でノーアウトのまま3点を先取。制球が不安定だった蓬莱は0/3イニングで降板の憂き目に。ワンサイドゲームの雰囲気が漂っていましたが、代わった小町が無死満塁の状態から無失点で切り抜け、見事にゲームを立て直します。
王子製紙は2回、2ベースの鈴木賢をバントで進め、次打者のセカンドゴロの間に生還して1点を返し、スコアはこのまま中盤までサクサクと進んでいきます。1回表だけで30分ほどかかっていたのが、気がつけば6回終了でまだ2時間足らず。
試合の大きな山場は7回でした。7回表、先頭打者の山岡がヒット、バント・内野ゴロで進塁して2アウト3塁。ここでワイルドピッチによってENEOSが貴重な追加点を挙げます。一方の王子製紙、その裏に無死1・2塁の大チャンスを作るも後続が併殺打と内野ゴロで無得点。対照的な結果に終わってしまいます。
そしてENEOSは8回から田澤が満を持して登板。150km/hのストレートと変化球で的を絞らせず、2イニングを死球1つのみに抑え、ENEOSの13年ぶりの優勝が決まりました。

E 300 000 100 4
王 010 000 000 1
E ○清見-廣瀬-(S)田澤
王 ●蓬莱-小町-奥村-児玉

初回の蓬莱の乱調が無ければあるいは…という展開でしたが、ここは小町の踏ん張りを称えるべきでしょう。両チームともに見せ場は作っており、いい試合だったと思います。橋戸賞はやはりの田澤、久慈賞は座喜味でした。


今年も最後におまけで自作問を。

(スポーツ・○×)
都市対抗野球において、東大出身で (wait) 橋戸賞/久慈賞 を受賞した選手がいる

解答は以下に。
答え: 橋戸賞→× 久慈賞→○
第41回(1970年)の橘谷健投手(川崎重工神戸から三菱重工神戸への補強)が唯一の久慈賞の受賞。大昭和製紙との決勝戦は延長14回引き分け、再試合の末に優勝が決まるという大熱戦でした。ちなみにこのときの橋戸賞安田猛