賞状と限定eパスは先週確保したので、今日は安心して神宮へ。春季は震災の影響で取りやめとなった開会式も今回は通常通り行われ、21校が整列した姿はやはり壮観です。
開幕試合は前季優勝の東洋と5位の駒澤、先発は藤岡と白崎勇の両エース。先手を取ったのは東洋でした。不安定な白崎勇の立ち上がりを攻め、初回先頭の小田がヒットで出塁すると捕逸で進塁、1死後鈴木がタイムリーを放ち先制。2回には岡のヒットの直後に小田がセンターへの鋭い当たり、これをセンターが目測を誤って3塁打となり2点目。この2イニングで5安打を浴びせ、白崎勇をマウンドから引きずり下ろします。2番手で小倉が登板しますが、4回に岡がソロを放ち3点差と、着々とリードが広がる展開。
一方の藤岡も本調子ではなく、序盤から度々走者を得点圏に背負う苦しい展開。しかしピンチになるとギアを上げて140キロ台後半の球でグイグイ押し、また2回には2死1・2塁からセンター小田の好守も飛び出しゼロ行進を継続。
中盤以降駒澤は 高橋涼→栗林→木村→井口→高橋一 と1年生を含む小刻みなリレーで無失点に抑えるも、藤岡も負けず粘りの投球。結局最後まで0を並べきって4安打完封、東洋が初戦を飾りました。


そして第2試合、前季3位の亜細亜入れ替え戦を制して昇格した日大、先発は東浜と吉田一。亜細亜は初回2死2塁とし、4番の青柳がライト前に運ぶも当たりが浅く本塁憤死で無得点、その裏に日大は先頭の平がヒットで出塁も三振ゲッツーで無得点。初回両チームともチャンスを活かせなかった直後の2回表、1死から柴田がソロを放ち亜細亜が1点を先制します。
その後は中盤まで両投手ともゼロ行進も、吉田一の方が調子よく投げ、一方の東浜は悪戦苦闘している様子でした。1回から3回まで毎回先頭打者を出し、3人で抑えたのは5回の1イニングのみ。6回には1死から連打を浴び1・2塁も、次打者を投ゴロ併殺に打ち取りどうにかピンチ脱出。
終盤に入り8回表の亜細亜の攻撃。先頭の高田がヒットで出塁、送った後に意表を突く三盗!これが決まりチャンスが広がると、下舘がきっちりスクイズを決め待望の追加点。9回には代わった山井から青柳のタイムリー3ベースと、ようやく東浜を援護します。
ずっと不安定だった東浜の投球も、追加点を受けた8回から良くなったようでした。8回9回は3人ずつで抑え、松沼雅之のリーグ記録に並ぶ15度目の完封を無四球で飾りました。
 
東浜は通算23勝のうち何と15が完封勝利。もはや記録更新は間違いなく、残り1年半でどこまで伸ばせるか、期待は膨らむばかり。しかしその東浜を擁しても手が届かないのがリーグ戦優勝の栄冠であり、その高い壁を打ち破ってこの投球を選手権・神宮大会の場で披露してほしいところです。