雨で2日流れて迎えた今日の試合、ついに満を持してグリエルが3番サードで一軍デビュー。後攻ということでまずは守備に注目が集まる中、初回さっそく藤田の叩きつけたゴロを前進して掴むと、すぐさま1塁に矢のような送球!打撃より先に守備で存在感を魅せつけました。その裏に内野安打の石川を1塁に置いて初打席を迎えるも遊ゴロ、しかし足を飛ばして併殺は阻止。
先発は転向後2試合目となる山口、初回は三凡で抑えるも2回2アウトから嶋に被弾。しかし中継ぎでは致命傷になりかねない失点も先発ならまだまだこれからと開き直って後続を断ち、3回は2四球も黒羽根の盗塁刺に助けられ無失点。するとその裏、2死走者無しの場面で2打席目のグリエル。打球はサード強襲気味にレフトへ抜けて来日初ヒットを飾ると、ブランコの右中間を割る打球で長駆生還!さらに筒香がバックスクリーンに勝ち越し2ランをぶち込み一気に逆転、ブラックリーをこの回でKOします。
4回の山口は荒波のまずい守備で1死2・3塁とされるも、嶋・西田を三振に打ち取りピンチ脱出。すると打線も5回に2番手の宮川を攻め、筒香バルディリスの連続タイムリーで追加点。援護を受けた山口はすっかり立ち直り、荒波も汚名返上の好守備で盛り立て、結局8回まで投げ4安打1失点という好投。中継ぎの頃の球威はそのままに、カウントを整えられるカーブを操り、サクサク追い込んで楽天打線を料理。10年前の神宮大会優勝投手がついに発見されたかのようでした。
4点リードのまま終盤を迎え楽天は投手交代、もしや松井裕かと場内が沸き立つも、出てきたのは西宮。肩透かしを食った格好でしたが、しかしこれも凱旋登板です。1アウトから黒羽根を歩かせ、打席には山崎。商大の先輩後輩対決が実現も、結果はエンドラン失敗後二ゴロで西宮の勝ち。
セーブが付かない場面でしたが最終回は三上が登板。1死後松井に2ベースを打たれるも、嶋・ボウカーを外野フライに打ち取り試合終了!グリエルのデビュー戦を快勝で飾りました。