当初は朝から夜まで西京極にいる予定でしたが、昨日の高校軟式野球の結果を受けて急遽方針変更。京都から大正義新快速に乗って70分、明石で下車。鯛の歓迎を受けました。
 
会場となる明石トーカロ球場は駅すぐの明石公園の敷地内。過熱する展開に観客も殺到し、なんと内野席は満員。外野の芝生席も開放されていました。
 
9時になり、46回表から試合再開。46回は両チーム三者凡退、47回はともに四球の打者を2塁まで進めるも後続倒れ無得点。48回表は2死からピッチャーへの内野安打で出た小池が盗塁を成功させチャンスも柴山二飛。その裏は後藤が2死からライト前で出塁も盗塁死。貴重な走者を何とか活かそうと足を使うも得点には結びつかず、49回も両チーム三者凡退。試合が打ち切られ、抽選によって勝者を決定する54回が刻一刻と迫りつつありました。
そして迎えた50回表。中京は西山がセカンド内野安打、今日初めて先頭打者が出塁すると、続く大島のバントを石岡が二塁に悪送球。さらに石岡がこの試合初めての暴投で2・3塁となり、崇徳は満塁策を選択。内野がグッと前進し1点もやらない構えを見せますが、続く後藤の打球はライト線、切れずに落ちる2点タイムリー2ベース!4日目、50イニング目にしてついに均衡が破れます。さらに小池の叩きつけた投ゴロで追加点。貴重な3点が入りました。
その裏も松井が続投。長尾・島川を連続三振に打ち取り、岡本にはヒットを許したものの高瀬を空振り三振に仕留めゲームセット!ついに死闘にピリオドが打たれ、校歌斉唱までの間、鳴り止まない拍手が球場全体を包みました。



勝利した中京ですが、息つく間もなく2時間半後に決勝戦が開始。50回を投げ切った松井はさすがにベンチスタートで、先発は伊藤。一方3日前に決勝進出を決めており、昨年の横浜修悠館に続く県勢連覇を狙う三浦学苑の先発は櫨。
50回を戦った直後でも元気な中京打線は初回、先頭の中上がライト前、後藤が送り小池のファースト内野安打で1死1・3塁と先制のチャンス。しかし柴山は投ゴロで中上ホームアウト、加藤中飛で無得点。
一方初回・2回と三者凡退に抑えた伊藤でしたが、3回に2本のヒットを浴び、何とか切り抜けたものの4回には四球死球から送られ1死2・3塁。ここでマウンドに向かったのは…なんと松井!ピンチの場面での登板でしたが落ち着いて3塁走者を牽制で刺すと、佐藤款も投ゴロに打ち取り無失点で切り抜けます。
5回も両チーム無得点。点が入る気配が無く、引き分けによる両校準優勝が現実味を帯びてきた6回裏中京の攻撃もはや2死。しかしここから小池がレフト前で出塁すると、モーションを完璧に盗んで楽々盗塁成功。これが三浦バッテリーに動揺を与えたか、暴投で3塁に進むと、またも暴投。ボールがホームベース付近で高く弾む間に小池が生還、中京が待望の先制点を挙げます。
追いつきたい三浦は直後の7回、先頭の園田がライト前、送って1死2塁。ここで意表を突く三盗を仕掛けるも、西山の好送球でアウト!好機を潰したその裏、中京は加藤齊木の連打から西山送って1死2・3塁のチャンスに松井が叩きつける投ゴロ。ホームには投げられず1塁に送られるのを見た松井は走りながらガッツポーズ、貴重な追加点が入ります。
そして圧巻は最後の2イニング、野口・櫨・神尾・山浦・槐・佐久間と怒涛の6連続奪三振!5・2/3回を投げ被安打は僅か1、8三振を奪う完璧なリリーフで、中京が2年ぶりの優勝を果たしました。
 
感極まる優勝インタビューの後、閉会式。主催者の言葉の通り、ここまで注目を浴びた大会は初めてで、そのことは大変喜ばしいことですが、一方で従来の注目度の低さのため表に出てこなかったルール上の問題点が浮かび上がった大会でもありました。今回の結果は最大限に称えるとともに、必要なルール整備を来年に向けて行ってほしい次第です。まあそんなことは当の選手たちに向ける言葉ではないわけで、ただただお疲れさまでした!
 


閉会式を見届け駅に帰還。山陽電鉄阪神→阪急と乗り継いで西宮北口で下車、ネーブルへ。多くの野球使いを集める聖地ということで大規模な店を勝手に想像していたのですが、思いの外小じんまりとしていました。とは言えQMAもしっかり4台あり、大会のポップも万全の出来。2週間後に行われる野球限定大会の盛会を、遠く神宮の地からお祈り申し上げます。