第1試合はH-K、先発は石田と加藤拓。ともに直前のカードを連敗で落として迎えた同士の対戦でしたが、初回の法政の攻撃は安慶名が平凡なゴロも山本泰が高投して出塁。続く皆川は送りバントも上げてしまい、安慶名も飛び出し併殺…と思いきや横尾が悪送球で帰還という、譲り合いからのスタート。
先手を取ったのは慶應でした。2回、1死から藤本知が打ち上げた浅いフライをセカンドライトがともに捕れず2塁打とすると、竹内惇がライト前で先制。さらに小笠原のゴロを佐藤竜が謎のエラーで2死1・3塁となり、加藤拓は左中間へ大飛球!3塁塁審はスタンドインと見て腕を大きく回したものの法政外野陣が猛然と抗議、観客席から見てもフェンスに当たって跳ね返っているだろーということで協議の結果判定が覆り2点タイムリー2ベース。この回3点を先制します。
5回にも谷田のタイムリーで追加点を挙げ石田KO。援護を受けた加藤拓は7回まで2安打の完封ペースで来ていましたが、法政もついに8回、金子がソロを放ち反撃開始。蔵桝もヒットで続くも、2塁を欲張り憤死…。直後に伊藤諒・米田の連続2ベースでさらに1点を返しただけに、悔やまれる暴走でした。結局この回4安打を集中するも2点に終わり、9回は無得点で試合終了。法政は開幕から未だ勝ち星が無く、61年ぶりの5連敗となりました。


そして第2試合。山田がショートに回り下嶋サード、そして先発は吉川!リリーフで結果を残し、晴れて第1戦の先発に抜擢されました。その初回は中澤二飛、重信見逃し三振、中村センター前も武藤を中飛に打ち取り無失点。チームとしても今季初の初回無失点となりました。
しかし2回、先頭小野田のセンターの当たりに笠原ダイブも後逸してしまい3ベースとすると、石井に犠飛を打たれ失点。4回には先頭の武藤をユニフォームに掠る死球で出すと、小野田のゴロを下嶋がファンブルした末に悪送球…2・3塁となり、石井に2点タイムリー2ベース。1死3塁となり土屋を遊ゴロホームアウトで一息つくも、大竹に繋がれ、中澤重信の連続タイムリーでこの回4失点。さらに5回、小野田に特大のソロを浴びると、続く石井に左中間を深々と破られ、さらに3塁への返球も逸れて石井一気にホームイン…。この回限りで代打を出され降板、初めての先発は5回10安打7失点(うち自責3)と、相手打線と味方守備陣の洗礼を浴びるほろ苦い結果になりました。
打線は5回ようやく喜入のタイムリーで1点返すも、その直後に登板の山本俊がボークからの中村2ラン、武藤にもヒットを浴び宮台に交代。後続を断つと、7回は誤計測ではないはずの140km/hで三者凡退!打席にも立ち8回も続投、2死を取り中村との対決も右中間を破られ3ベース、武藤は二ゴロも飯田まさかの悪送球…。さらに小野田にもタイムリーを打たれ、点差は10点に。
大竹・竹内を攻めきれず点差を広げられていくばかりの中盤でしたが、ようやく8回に奮起。この回から登板の高梨に対し、飯田四球、笠原が1・2塁間を破って無死1・2塁。有井は打ち上げてしまい溜息が漏れるも、山本克がセンター前タイムリー2ベース!さらに初馬もレフト前タイムリー!嘗て屈辱を味わった相手を1/3で降板させます。
そして9回は辰亥が今季初登板。北村とバッテリーを組み、先頭山口の遊ゴロを中杉悪送球…も素早くカバーに入り2塁でアウト、土屋遊ゴロは今度は中杉無難な送球、黄本三ゴロは下嶋好送球で無失点。オールスターの時よりも状態は良く見え、復活を印象付ける内容でした。
その裏は先頭の松田中飛も、長藤が背中に当たる死球で出塁。飯田が絶妙なバントヒットで続き1・2塁とし、笠原は痛烈なピッチャー返しで黄本のグラブを弾き飛ばすも、黄本が素早く対応し素手で送球して2死2・3塁、打席には有井。ホームラン以降度々チャンスで打席が回ってくるも打ち上げてしまうスランプに陥っていましたが、追い込まれながらもしっかりボールを見た末に、ライト前に落ちる2点タイムリー!さらに山本克もレフト前で1・2塁、初馬もセンター返し…も中村に追いつかれ二封で試合終了。2回以降毎回の13安打で5点を奪うも、守乱と長打力の前に屈する結果となりました。

早大 - 東大 1回戦
W 010 422 020 11
T 000 010 022 5
W ○大竹-竹内-高梨-黄本
T ●吉川-山本俊-宮台-辰亥

50安打への道

喜入(2年) 本日 1安打 → 通算 5安打
飯田(3年) 本日 1安打 → 通算 24安打
笠原(4年) 本日 1安打 → 通算 41安打
有井(4年) 本日 1安打 → 通算 14安打 (1HR)
山本克(2年) 本日 4安打 → 通算 18安打 (1HR)
初馬(4年) 本日 2安打 → 通算 17安打
下嶋(3年) 本日 2安打 → 通算 9安打
山田(1年) 本日 1安打 → 通算 1安打 (NEW!)

山田が1塁へボテボテの当たりながらよく走って初ヒット、そして山本克が4安打の固め打ち!ファーストへのコンバートが嵌った感がありますが、一方守備ではワンバウンドの送球に苦戦するシーンも。こればかりは送球する方の責任もありますが、お互い上手くカバーして守備でリズムを作っていってほしいですね。

100奪三振への道

吉川(2年) 本日 3奪三振 → 通算 9奪三振
宮台(1年) 本日 4奪三振 → 通算 5奪三振