開始を2時間遅らせたことで雨も上がり無事迎えた開幕戦。先発は山本俊と柳、また守備を重視してかライトには阿加多を起用。対する明治のトップバッターは渡辺(孫)。昨年の竹村に続く1年生の抜擢で、勢いづかせないためにもしっかり打ち取りたいところでしたが、自己最速を更新する148km/hの後の球をセンター前に運ばれると、暴投で2塁に進まれ、宮内の送りゴロ(嫌なバウンドでしたが飯田ナイスカバー)で1死3塁。続く高山のピッチャー返しは山本俊がよく反応したものの、跳ね返りが運悪くライトに抜けるタイムリーとなって先制を許します。さらに菅野四球で1・2塁も、今日の山本俊はここから踏ん張り、石井を6-4-3でピンチ脱出。2回は2死1・2塁で渡辺を迎えるも、三遊間を破ろうかという当たりに山田よく追いついて三塁封殺。そして4回は連打で無死1・3塁の大ピンチも、柳空振り三振・大塚三邪飛・渡辺一ゴロで無失点!毎回の6安打を浴びながらも粘りの投球で4回1失点、開幕投手の役目を果たして代打を送られ降板します。
2番手は柴田。リーグ戦初登板にして1点差でのリリーフという大役でしたが、落ち着いた投球で宮内高山を打ち取り2アウト。しかし菅野のセンター返しに山田がよく追いついたものの悪送球で塁に出してしまうと、佐野恵のエンドランで1・3塁、そして上西のゴロが長藤のグラブの下を抜けるタイムリー…。あまりにも勿体無い失点でしたが、立ち直って2イニング目は三者凡退。上々のデビューを飾りました。3番手は宮台、7回は2四球も佐野恵を4-6-3に打ち取りピンチを脱すると、8回は三者凡退。最速145km/h、走者を背負っても動じず貫禄を感じる投球内容でした。
継投が上手く嵌まり明治打線の勢いを止めた一方、打線は柳に対し2回は楠田、4回は飯田、6回は田中がそれぞれ先頭打者としてヒットで出塁も後が続かず、最終回も2死から楠田四球も山本克が二ゴロ。緩急自在の柳の前に3安打完封に抑えこまれ開幕戦を落としました。

東大 - 明大 1回戦
T 000 000 000 0
M 100 010 00X 2
T ●山本俊-柴田-宮台
M ○柳

50安打への道

飯田(4年) 本日 1安打 → 通算 29安打
楠田(2年) 本日 1安打 → 通算 3安打
田中(3年) 本日 1安打 → 通算 1安打 (NEW!)

田中が初ヒット。柳の球をレフト線際に弾き返す見事な2ベースで、社会人対抗戦での2安打が決してマグレではなかったことを印象付けました。守備力を買われての起用かと思いきや、恐怖の9番打者としても面白い存在になりそうです。

100奪三振への道

山本俊(3年) 本日 1奪三振 → 通算 9奪三振
宮台(2年) 本日 1奪三振 → 通算 11奪三振




第2試合は新監督対決となったH-K。捲土重来を期す法政はその開幕戦、1番に春日部共栄の原田、キャッチャーに多良木の中村、そして先発は富山商の森田!1年生が3人、うち2人がバッテリーという思い切った起用をしてきました。その森田の立ち上がりは球が上ずり気味で、谷田に死球を与えるなど初回2死満塁のピンチ。しかし沓掛を二飛に打ち取り無失点で切り抜けると、2回以降は立ち直り三振を量産。そして打線も4回、2死から柴田蔵桝若林が粘って四球を選び満塁で打席には中村。加藤拓の剛球に食らいついた当たりはライトの前に落ちるタイムリーとなり、貴重な先制点が入ります。
結局森田は6回を10奪三振無失点という鮮烈なデビューを果たし、7回から川名がリリーフ。昨秋早稲田戦での炎上が記憶に残るだけに森田の勝ちを守れるか不安半分でしたが、その心配は完全に杞憂でした。左打者も苦にせず、3回を4奪三振のパーフェクト!最少点差を守り抜き法政が先勝、森田は早速の初勝利。新生法政の手強さを印象づける試合でした。