素泊まりの宿に泊まったため、お腹を空かせた状態でこの日の行動開始。まずは普通電車で、前日は真っ暗闇で見えなかった網走湖や嘗てのハローマックを眺めつつ北見に到着。
北見駅に売店があるのは把握しており、網走よりも大きい街なので駅弁も置いてあるだろうと思っていたのですが、なんと業者も無いとのこと…。仕方なく軽食を朝食として、大雪で揺られているうちに旭川に到着。次の列車まで1時間ほどあるということで、駅ナカの食堂で正油ラーメンをいただきました。
お土産も買い込んだ後、名寄行きの1両編成に乗車。発車時には立客がいるほどの混雑で、じきに空くだろうと思っていたのですが、永山を過ぎてもまだ座席は満席…。士別でまとまった人数が降りたことでようやくクロスシートを占領し、終点の名寄に到着。
名寄からは特急サロベツに乗車。平野部を真っすぐ進む路線を勝手に想像していたのですが、実際はそれよりもずっと険しい山林を縫って進んでいく地勢。電波もほぼ届かず、まばらな駅の周辺で僅かに繋がるようになるぐらいで、一体いつまで続くのだろう…と不安になりつつあったところで、ようやく南稚内の街並みが見えてきたときは正直安堵しました。
そして終点、稚内に到着。ホームには札幌から、旭川から、函館から、東京から、指宿から、西大山から、そして枕崎からの距離が書かれており、駅舎を出るとすぐそこに車止め。最果ての地に来たことを改めて実感しました。
感慨に浸る間も無く、ノシャップ行きのバスに乗り換え。道中で鹿の群れが放し飼いにされているのに驚いているうちに終点に到着。海に向かって歩みを進め、ノシャップ岬に辿り着きました。ちょうど日の落ちる時間帯で多くの観光客が訪れる中、イルカと夕陽を重ねて撮影。天候にも恵まれたことで、遥かに利尻富士をノシャップ岬の看板とともに収めました。
陽も落ちたことでバスで帰還。宿までの道中、前日の夕食の際に教えてもらった洋菓子店でお土産を購入し、通りがかりに開いていたジンギスカン店で夕食。米不足の影響かライスは品切れだったものの、代わりのじゃがバターが美味しかったため結果オーライ。満足して宿に帰り就寝、明日に続きます。