この日のレジェンド始球式は岡村甫さん。現役時代は下手投げで東大最多の17勝(うち明治戦7勝)という輝かしい成績を残しましたが、今回は上手投げでの投球。惜しくもベースまでは届きませんでしたが、87歳の今なお健在をアピールしました。
 
現代のサブマリンとして岡村さんに勝利を届けたい渡辺でしたが、初回内野安打で出塁した岡田の盗塁を刺した直後に木本を歩かせ、2アウトから小島にシフトを破られる3塁線のタイムリー2ベース。3回には1死1・3塁から小島の犠飛、5回には田上のソロと小刻みに失点を重ねると、6回は連打と四球で無死満塁のピンチを招いて降板。それでも後を受けた佐伯が内野ゴロを打たせて1点に止めると、7回は武田がリーグ戦初登板。先頭の岡田を左飛に打ち取り、木本には死球も、2死2塁から小島のレフト前を榎本が見事なバックホームでタッチアウト!無失点デビューを飾ると、8回は玉置がリーグ戦初登板。いきなり宮田に被弾し、さらに田上の犠飛で2失点も、吉田匠を仕留めて1イニングを投げ切りました。
一方毛利の前に7回まで榎本のヒット1本に抑えられていた打線は8回、2アウトから明石の打球は二ゴロも岡田がファンブル、懸命に走っていた明石が間一髪セーフ。さらに代打杉浦死球、酒井四球で満塁となり、一発が出れば同点の状況で打席には中山。応援は最高潮に達するも、初球を外いっぱいに決められた後、内角に変化球を続けられ三球三振…。この日一番の投球を出され無得点に終わると、9回は春の負傷から秋の開幕に間に合わせてきた大川の前に3人で抑えられ試合終了。岡村さんに勝利を届けることは叶いませんでした。

東大 - 明大 1回戦
T 000 000 000 0
M 101 011 02X 6
T ●渡辺-佐伯-武田-玉置
M ○毛利-大川

50安打への道

榎本(4年)本日 1安打 → 通算 7安打

100奪三振への道

渡辺(4年) 本日 1奪三振 → 通算 38奪三振



続いて第2試合のH-R、山床と竹中の先発で始まった試合は3回互いに2点を取り合って迎えた4回、法政が1死1塁から井上が逆方向にライナーで運ぶ2ランを放つと、代わった森本からも中村騎藤森康の連続タイムリーで4点を勝ち越し。後は開幕戦の轍を踏まぬようにいきたいところでしたが、5回に先頭の南純を振り逃げで出してしまうと、無死満塁から鈴木唯の二ゴロと丸山タイムリーで1点差となり降板。代わった野崎が連続四球で満塁としながらも何とか抑えたものの、回跨ぎの6回、小林隼に同点タイムリーを許して降板。藤森粋が登板も、西川村本に連続タイムリーを浴び大逆転を許してしまいます。
追う立場となった法政は直後の7回、中村騎藤森康の連打で無死1・2塁として打席には松下も痛恨の6-4-3…。絶好のチャンスを逃すと、8回に槙野が村本にダメ押しのタイムリーを許して勝負あり。最後は吉野が内野ゴロ3つで締め、立教が開幕戦を勝利で飾りました。