この秋初めてコートを着込んで神宮大会へ。第1試合は星稜vs広陵、星稜の先発は選抜・選手権・U18と経験豊富な奥川、その初球は148km/h!3回2死までのアウトをすべて三振で奪う衝撃の立ち上がりを見せます。一方広陵先発の左腕石原も3回まで6奪三振無失点と順調な出だし、このままロースコアの展開が続くと思いきや、4回星稜は1死から内山がレフト線への2ベースで出ると、奥川が自らライトオーバーのタイムリー3ベースを放って先制。さらに福本・有松・山本にもタイムリーが飛び出し石原を降板に追い込むと、代わった河野からも知田が押し出しの四球を選び、続く内山がレフト前に2点タイムリー!打者一巡の猛攻で一挙7点を先制します。
大量援護を得た奥川は奪三振のペースこそ落ちたものの広陵打線に連打を許さず、7回にエラーと山瀬スクイズで2点を追加した裏の守りも無失点に抑えてコールド勝ち。投打に圧倒した星稜が初戦突破を果たしました。


続く第2試合は桐蔭学園vs筑陽学園の学園対決。桐蔭は名物の集団ランニングを初めて神宮で披露してスタンドを沸かせ、この勢いのまま試合に臨みたいところでしたが、先発の伊禮が強打の筑陽相手に苦しむ展開。初回の2死1・3塁は何とか凌いだものの、2回に石川のスクイズで先制を許すと、さらに2死走者無しから2ベース死球四球で塁を埋めての弥富江原連続タイムリーでこの回4失点。3回には森の2度のエラーに付け込まれて3点を失い、この回限りで降板となります。
西→西舘の継投の前に4回まで無得点の桐蔭打線はようやく5回、先頭川久保のヒットから2死2塁として代打神田のライト前タイムリーで一矢報いるも、その裏森の今日3つ目のエラーで突き放され、さらに6回には3番手の山崎が福岡に被弾し2桁失点…。久しぶりの全国大会は7回コールド負け、来春に向けて課題が山積みとなる結果になりました。

第3試合の九州共立大vs立正大、先発は九共が広島ドラ2の島内、立正が糸川。九共は糸川に対し4回までに5安打を浴びせ、投げても島内が最速150km/hで立正打線を抑え込み、前半は九共ペースの展開。それでも糸川は粘りのピッチングで点を許さず、0-0のまま試合は終盤へ。
そして迎えた7回裏、立正は先頭の楽天ドラ7小郷が四球で出ると、盗塁が悪送球を誘って3塁に進塁。無死3塁となって打席にはDeNAドラ2の伊藤裕、外野に飛ばせば点になる場面でしたが、低めを掬い上げた打球は大きな弧を描いてレフトスタンドへ!伊藤裕も打った瞬間にホームランを確信する会心の一打で、立正が2点を先制します。
なお1死3塁のチャンスはスクイズ失敗で潰したものの、糸川が8回を3人で抑えると、9回は釘宮が締めて完封リレー。ドラ2対決に勝利した立正が試合にも勝利し、準決勝に進出しました。


いよいよ点灯しての第4試合、筑波大vs近畿大の先発は村木と小寺。高校の部 に続いて大学の部でも先発を果たした村木でしたが、初回山川3ベースと死球で1死1・3塁のピンチ。続く佐藤の打球はレフトへのファールフライ、決して浅くない当たりだけに見送りかと思いきや、レフト中島が捕球しすぐさま好返球!ホームを狙った山川を余裕で刺してピンチを脱すると、2回の1死1・3塁も後続を三振三邪飛に抑えて無失点で切り抜けます。
一方の小寺も2回まで無失点に抑え、好ゲームが期待される展開でしたが、ここで所用のため球場を後に。その後は近大が佐藤のソロで先制、代わった加藤からも中家の犠飛で追加点を挙げ、筑波の反撃を振り切り逃げ切ったようでした。