東大は鈴木ベンチアウトにつき前田が先発。明治の先発は昨季防御率0.00を達成した野村、注目の上本弟は8番ショートのスタメン、そして荒木郁はセンターに回ることに。前田は想定外の大役でしたが、鬼門の初回を無失点で凌いだ勢いそのままに、緩急自在のピッチングで5回まで無失点。一方で野村を序盤から攻め、3回には2死2塁から高橋ヒットで岩崎が本塁を突くも間一髪タッチアウト。無得点のまま試合は6回へ。
初めて6イニング目に突入した前田ですが、先頭打者をストレートの四球で出した後に盗塁、送りバントを前田が処理するもワンバウンド送球となって無死1・3塁。球数こそ87球でしたが、この送球を見る限り疲れが出ていたのでしょう。ここで降板し、2番手はリーグ戦初登板となる横手投げの平泉。挨拶代わりの四球で無死満塁と絶体絶命のピンチ。しかし塁が埋まったことで平泉は落ち着いたようで、謝敷の打球は高橋が飛びついて抑え、小道の二ゴロの間に走者が還り先制を許すも、後続を断ってこの回は1失点止まり。
ピンチの後にはチャンスありとは言ったもので、その直後の6回裏に古垣・内海のヒットで1死1・2塁とし、笠井の打球は1・2塁間へ。謝敷が飛びついて抑えたまではよかったのですが、セカンドへの送球が大きく逸れて2塁走者が生還。思いがけない形で同点に追いつき、前田の負けが消滅。さらにバッテリーエラーで走者が進塁し2・3塁と絶好の勝ち越しチャンスも、鬼原三振・濱田一ゴロで結局同点止まり。
7回も平泉は続投。安打と四球でピンチを背負い、どうにか二死まで漕ぎ着けるも主将の遠山に2点タイムリーを浴びてしまいます。明治の主将に痛打を浴びるのは去年の佐藤同様ですね。投手は和田に交代し追加点は許さず。
2点差がついた7回裏もあっさり2アウトを取られてしまいますが、ここで岩崎の放った打球は高々と右中間へ!打った瞬間にそれと分かる見事なホームランが飛び出し、野村に自責点をつけるとともに差は1点に。
そのまま試合は9回表に入り、投手は今季初登板の白鶴に代わるも、四球で出したランナーがほぼフリーパスで3塁に進み、次打者に四球を出し0/3で降板して揚場*1に交代。昨春以来の登板でしたが、犠飛の1点のみで切り抜け2点差で最終回の攻撃へ。先頭の鬼原が上本のエラー(バウンドの変化のため。ヒットにしても良かったと思います)で出塁するも代打の堀口・松山が倒れ、今週から復帰した秋末はフルカウントまで粘るも三振に倒れて終了。

明大 - 東大 1回戦
M 000 001 201 4
T 000 001 100 2
M ○野村
T 前田-●平泉-和田-白鶴-揚場

安打数は明治の5安打に対し6安打と上回るも決め手を欠きました。結局一度もリードを奪えなかったわけで、3回か6回のどちらかのチャンスをものにしていればまた変わった試合展開になっていたと思います。

50安打への道

岩崎(2年) 本日 2安打 (1HR) → 通算 13安打 (1HR)
古垣(4年) 本日 1安打 → 通算 19安打
高橋(4年) 本日 1安打 → 通算 33安打
内海(2年) 本日 1安打 → 通算 9安打
鬼原(3年) 本日 1安打 → 通算 6安打

高橋と鬼原が今季初ヒット。そして岩崎のホームランは一昨年の鈴木のごとくの綺麗な弾道でした。高橋や大坪のようにライナーで一直線というのも良いですが、高々と舞い上がった打球がそのままスタンドへ吸い込まれていくのは実に気持ちいいですね。


そのまま第2試合の法政-立教戦へ。牽制死やら平凡なフライでランナーが飛び出しての併殺やらスクイズ失敗やら平凡なゴロの送球を高投しての失点やらと締まりの無い試合でしたが、代打大林の逆転サヨナラ2ランは見事でした。あと1球の状況からの大逆転に、改めて野球の怖さを見た思いです。

*1:揚場皓→揚場