台風もピークを過ぎ、適度に涼しくなってこれ以上無い観戦日和になりました、というわけで意表を突いて大宮へ。まずは埼玉県営ではなくさいたま市営の方に向かいます。
  
第1試合は元ヤクルトの阿井英二郎監督が率いる川越東と川越西の対決。ここを見ている皆様は御存知の通り、川越西が県立共学な一方で川越東は私立男子校なのですが、川越東の方にもチアが配備されており、どうやら姉妹校から応援部隊を投入してきたようです。
試合は序盤から川越東が押し気味に試合を進めるも、バント空振りで走者が飛び出し刺されるなどして好機を潰す展開。川越東先発の永井は快調な立ち上がりで、序盤は川越西打線に付け入る隙を与えませんでしたが、5回にピッチャー返しの打球がカバーに入ったショートの逆方向に飛ぶ不運な内野安打もあり1死1・2塁とされると、右中間を破る2点タイムリーを浴びてしまいます。
永井が荒れたのはこの回だけで、8回までこの2失点のみに留めますが、一方の打線が左腕湯本の前にポップフライを打ち上げてばかりで攻略の糸口を見いだせず、2点ビハインドのまま最終回へ。窮地に追い込まれたところで、ようやく川越東の打線が目覚めました。連打で無死2・3塁とし、湯本をKO。エースの山本が救援のマウンドに立ちましたが、打線の勢いは止まりません。犠飛で1点差、そして永井自らのタイムリーで同点。さらに送りバントを投手が取り損ね内野安打、牽制悪送球で1死2・3塁となったところで、途中出場の二羽が勝ち越しの2点タイムリー!土壇場で4点を挙げ一気に逆転、その裏も永井が抑え、川越ダービーは川越東に軍配が上がりました。


続く第2試合は浦和学院と武蔵越生の対決。浦学の新ユニを生で見るのはこれが初めてなのですが、まさにモリシJAPANといった印象です。
試合の先手を取ったのは意外(?)にも武蔵越生の方でした。浦学の先発佐藤から、いきなり先頭打者がセンターオーバーの3ベースで出塁すると、1死後タイムリーで先制。3回にもタイムリーで加点し、試合の主導権を握ります。武蔵越生の先発新藤は球はバラつくも球威で押し、快調な立ち上がり。
しかし押され気味だった浦学打線が3回に目覚めます。連打で無死2・3塁とし、遊ゴロの間にまず1点。2死後に森(次男)が四球を選ぶと、そこから連続タイムリーでさらに3点を挙げて逆転。これ以後は佐藤・新藤の両投手が相手を寄せつけずゼロ行進、結局4-2で浦学が勝利。武蔵越生は振りの良さと新藤の好投で善戦したものの、2アウトから3点を奪われた3回の投球が悔やまれます。


市営球場での試合はこの2つのみで、続いて隣の県営球場へ歩いて移動。第3試合の市立川越vs本庄第一の試合が始まっていました。
  
ライオンズ一軍の試合で使われることもあり、やはり市営と比べてそのスケールに圧倒されます。ライト側後方に見えるのはNACK5スタジアム
試合は到着時点で市立川越が1点をリードも、6回に本庄第一が1死満塁のチャンスを作り、打者は二ゴロも併殺を焦ったショートがファーストに低投して2者が還り逆転。しかし市立川越も8回にタイムリーで追いつき、そのまま延長に突入します。そして10回裏の本庄第一の攻撃。簡単に2死を取られるも、続く打者が左中間に落とし、果敢に2塁を陥れてチャンス到来。さらに次打者の打球は3塁ライン際を襲い、打球がサードのグラブを掠めて抜けていった瞬間に発生した歓声と悲鳴の中、ランナーがホームに歓喜の生還。本庄第一が劇的なサヨナラ勝ちを収めました。


すべての試合が終了した後は、折角大宮に来たんだからということで鉄道博物館へ。想像よりも規模が大きく、すべてを時間内に見て回ることは出来ませんでしたが、また来てみたいと切に思わせる場所でした。今度は1日まるごと時間を取って観に行こうと思います。