連敗脱出!

ついに迎えた最終カード。東大の先発は最後に初勝利を目指す重信、立教の先発は好投を続けながら未だ勝ち星に恵まれない1年生の仁平。東大は五番重信という思い切ったオーダーを組みます。これが結果的に大成功になるわけですが…
序盤は両者無難な立ち上がり。東大は2回に大坪のヒットと野選でチャンスを作りますが、バント失敗や盗塁失敗などで潰してしまい無得点。
試合が動いたのは4回。今季まだヒットの出ていない井尻が四球を選び、すかさず盗塁。続く前代も四球を選び、今度は大坪がバントを成功させ1死2・3塁、ここで打席には重信。これ以上無いチャンスでしたが、ここで重信が見事なクリーンヒットで2点先制。古垣がヒットで続き(これが本当に大きかった)、二死後山田のタイムリーで追加点、3点のリードを奪います。
重信は法政戦のような大崩れもなく、立教のスコアボードは淡々と0行進が続きます。そしてバックもここぞとばかりに好守備で守り立てます。7回の裏、1死2塁で高橋がセカンド後方の飛球をジャンピングキャッチ、飛び出したランナーが戻れず併殺、ピンチを切り抜けます。
しかし完封が見えてきた8回に球が浮き出し始め、ついに田島にタイムリーを許してしまいます。主砲の五藤を迎え、ここで二番手の鈴木にスイッチ。鈴木は五藤を無事討ち取りピンチを脱します。
そして9回裏は三宅。先頭打者・三好をストレートの四球で出すも鈴木雄を中飛、二場はヒットで長打が出れば同点のピンチでしたが、落ち着いて白川を三振、小川が二ゴロで試合終了!

東大 - 立大 1回戦
T 000 300 000 3
R 000 000 010 1
T ○重信-鈴木-S三宅
R ●仁平-山神-桑鶴-岡村

立教から勝利は2004年秋、木村友馬が1-0で完封して以来。
終わってみれば走者が出たのは2回と4回のみ。計4安打は立教の5安打を下回っていますが、何よりもそのうちの3安打と2四球を4回に集中できたのが大きかったです。一方で打たれた5安打は散発。走者が出ても粘り強く投げた結果がようやくの初勝利に結びついたのだと言えるでしょう。
松岡、松家、浅岡、児矢野、井上など、東大では4年になってようやく初勝利という投手が少なくありません。先人たちと同じく最後の最後で成し遂げた偉業は今後とも語り継がれていくことでしょう。

50安打への道

大坪(3年) 本日 1安打 → 通算 12安打
重信(4年) 本日 1安打 → 通算 4安打
古垣(2年) 本日 1安打 → 通算 3安打
山田(4年) 本日 1安打 → 通算 25安打