この結果次第で早慶明の3校に優勝の可能性が残されているという最後の大一番、早慶戦の初戦です。
先発は加藤と斎藤。加藤の序盤はやや不安定で、4回には2死2塁から原にヒットを打たれるもどうにか細山田を本塁で刺して切り抜けます。そんなこんなで前半は若干早稲田が押し気味だったのですが、6回を投げ終えて斎藤が降板してから試合の流れが変わり始めました。
加藤は4年生エースの意地を見せつけるが如くの続投、後半になって調子を上げて早稲田の打線に付け入る隙を与えません。そのまま12回を見事零封、この時点で慶応の負けは無くなりました。
そして最後の慶応の攻撃、早稲田は須田を投入します。ここまで大不振だった大伴がヒットで出塁、二宮が送り、しかし難波は左邪飛。引き分けは目前でしたが、ここで宮田が敬遠の四球、代打竹内も四球で満塁、ここで打者は青池。
フルカウントからファールを何球か挟み球場は大盛り上がりでしたが、11球目が高いバウンドのゴロ、これがショートへの内野安打となって慶応のサヨナラ勝ちとなりました。


これで加藤は通算30勝。平成以降で30勝を達成したのはわずか2人(織田・三澤)のみで、名実ともに大投手の仲間入りです。ここまで来たら最後も華々しく飾ってほしいですね。