関東一の祝福ムードから一転、お次は1部生き残りを賭けた東都入れ替え戦。観客の入れ替えは行わず700円でそのまま観戦できるお得Dayとあって、高校球児も数多く見守る中での大一番です。先発は駒澤が片山、東洋が連日の先発となる能間。
昨日の勝利で残留に王手をかけた駒澤は初回、四球に江越ヒットで2死2・3塁も福山亮二ゴロ。2回は木下がサードのゴロ捕球エラーで出塁、暴投の間に一気に3塁を狙うも憤死。無得点ながら駒澤が押し気味の展開に、東洋はエラーの山崎和を黒川に交代させます。
そして3回駒澤の攻撃は先頭前田が三ゴロ、続く西村もサードへの強い打球…を黒川が捕れずにレフト線に抜ける2ベース、さらに砂川レフト前で1死1・3塁。「代わったところに打球が飛ぶ」言い習わし通りの打球でチャンスを作ると、下川の当たりは高く弾むピッチャーゴロ。西村はゴロゴーでクロスプレーも、能間の返球が高く浮きセーフ!駒澤が先制点を挙げます。
1点の援護を受けた片山は6回まで東洋打線を無失点に抑え、7回は高橋涼にスイッチ。高橋涼はポンポンと2アウトを取るも、黒川に死球を与えると、代打高島センター前、代打谷澤振り逃げで満塁となり、打席には代打林。東洋の代打攻勢の前に絶体絶命の場面も、林を空振り三振!木下が力強くホームベースを踏み3アウト、大ピンチを脱出。
その裏の駒澤の攻撃は先頭の齋藤がセンター前で出塁も、木下のバントが二封。走者を進められず1死1塁…かと思いきや、東洋高橋監督がベンチを飛び出し猛然と抗議。状況的に齋藤の守備妨害で木下もアウトだと主張していたのでしょうが、しかし認められずそのまま試合再開。続く代打山口は三ゴロ、木下アウトも山口セーフ…かと思いきや、木下の守備妨害が取られたらしく3アウトチェンジ。今度は駒澤西村監督が激しく抗議も、同様に判定覆らず。選手だけでなく監督も熱い火花を散らします。
8回になり、ついに駒澤は前日完封の今永を投入。今永は連投ながら140キロ台のストレートでグイグイ押し、代打小笠原・山崎将を連続三振、笹川内野安打も佐藤三振。9回ももちろん続投、先頭の代打上島に粘られた末にセンター前、送られ一打同点の場面も、高島見逃し三振、安西も空振り三振でゲームセット!連勝で駒澤が1部残留を果たしました。

駒澤は春あと一歩のところで優勝を逃し、秋こそ優勝…のはずがまさかの勝ち点0。一転入れ替え戦を戦う立場となりましたが、投手陣が奮闘、18イニングをゼロに抑えました。一方東洋は能間が主将としての執念を見せるも報われず、1失点完投負け。ゴルフ場脱出の置き土産を残すことは叶いませんでした*1。まさに一寸先は闇、5連覇を果たした亜細亜とて例外ではありません。来年も目が離せませんね。

*1:翌日のニュースによると、来春から2部も加盟校のグラウンドで試合を行うとのことで、文字通りの「ゴルフ場」は脱出するわけですが…