旅の気分が抜け切らない状態ですが、大学日本代表とNPB選抜の試合のために神宮へ。普段の六大学ぐらいゆったり観られると思いきや、着いてみると内野はギッシリ外野もかなりの埋まり。総勢20649人と、ヤクルト戦顔負けの大観衆が集いました。
大学日本代表の先発は濱口。故障で辞退の今永に代わり選出されての大役でしたが、初回先頭の大嶺に左中間を破られると、2死から山川穂に逆方向ながらパワーで持っていかれる2ランを被弾し先制を許してしまいます。さらに武田石川貢岡本に3連打を許すも、ホームを狙った武田をレフト吉田正が見事なレーザービームで補殺!2回は無得点に抑えたものの2安打を浴び、2イニングを7安打で降板。ここまではプロの打力を見せつける展開でしたが、3回から登板の田中がその雰囲気を一変させます。先頭の山川穂を根比べの末に左飛に打ち取ると、武田石川貢岡本谷内清水大岸里と圧巻の7連続奪三振!最速153km/hで4イニングを8奪三振パーフェクト、その名を大いに轟かせました。
一方NPB選抜の継投は1イニング1人モード。先発の安樂はいきなり先頭の佐藤をストレートの四球で出すも、早めに手を出す大学打線に助けられ無失点。2回の柿田はライアンばりのフォームから130台のストレート、2人走者を出すも無失点。3回の塹江は左から最速149km/h、松家直伝のスライダーも織り交ぜ三凡。4回は平良、5回は石川直がそれぞれ無失点、6回も高橋がサクサク2アウトを取るも、初回好守を見せた吉田正が右中間にホームラン!
1点差に迫った直後に3番手として井口が登板。生で観るのは 4年前の保土ヶ谷 以来でしたがその頃より一段と逞しくなっており、大嶺のタイムリーで1点こそ失ったものの取ったアウトはすべて三振。8回には4番手高橋、下手投げながら見慣れた三木や吉野和とは異なるタイプで最速136km/h、吉田正のダイビングキャッチも飛び出し無失点。
NPBは7回二木が投げ、8回は風張。失点した後輩に対して貫禄を見せつけたいところでしたが、先頭柴田センター前、続く佐藤に左中間を破られあっさり失点…。さらに高山の送りゴロで1死3塁と同点のピンチでしたが、吉田正を二ゴロ、茂木を空振り三振に打ち取り、辛うじて先輩の面目を保ちました。
ともかく再度1点差として、9回は上原。今回の代表では守護神としての働きが期待されるところでしたが、石川貢のヒットからバント暴投四球で1死1・3塁…。試合後半から自然発生し増殖を続けていたレフトスタンドの応援も最高潮に達しますが、山川晃を三振、大嶺を右飛に打ち取りピンチ脱出。その裏の攻撃は岩本から代打山足がヒットで出塁も、谷田の打席で盗塁死…。谷田はその後三振、桝澤も中飛に倒れ、今回の対決はNPB側の勝利に終わりました。

試合後は山川穂のヒーローインタビュー、そしてユニバーシアードの壮行セレモニー。善波監督・坂本主将ともに意気込みが存分に伝わる決意表明でした。離れた地からですが代表の活躍を存分に期待しております。