予想通りの柳と田村の先発に胸を高鳴らせつつ昼休みと同時に神宮へ。到着した時には7回表、先制を許した立教が直後に追いつき、なおも2死2塁のチャンスを迎えた場面でした。打順はトップに還り佐藤拓、満員の立教応援席のボルテージは最高潮に達するも、柳の変化球の前に空振り三振で勝ち越しならず。
田村はその裏も続投、2死を取るもそこから和田慎死球、渡辺レフト前で1・2塁。打順は柳、毎回安打を浴びているとはいえ同点の場面で、てっきり続投と思いきや、善波監督が動き代打宮崎を起用。さらに1ボールの時点で和田慎に代走佐藤を送る大きな賭けに出ると、宮崎はバットを折りながらもしぶとくセンター前に弾き返し、佐藤が2塁からホームイン!采配がズバリ的中し勝ち越しに成功すると、続く加勢のゴロを笠松が捕り損ね(記録は内野安打)貴重な追加点。3連投ながら今日が最高の投球を見せていた田村でしたが、ここで無念の降板となります。
2点を勝ち越したとはいえ柳は交代し、2番手は星。昨日のこともあり全く気の抜けない状況でしたが、最速152km/hの気迫溢れる投球で8回を三者凡退。立教も澤田圭を投入、1死3塁のピンチを招くも抑えて最終回の攻撃に望みを繋ぎますが、田中和空振り三振、飯迫三直、そして熊谷初球を遊飛で試合終了!明治が3季ぶりの優勝を果たしました。

試合終了後胴上げに向かう選手の集団をよく見てみると、そこには背番号3のユニを掲げる姿。柳主将がインタビューでも触れていましたが、優勝を目前にしてケガで離脱しベンチ外で見守ることしか出来なかった佐野恵とも一緒に戦う姿勢に心打たれました。高山坂本菅野らが抜けた今年はオーダーが定まらず、常に模索を繰り返しながらの選手起用でしたが、そんな中で1戦毎に着実にチームを作り上げていった結果がこの10勝5敗1分けの完全優勝なのでしょう。改めておめでとうございます!
 


そして観客も一気に減っての第2試合。さながらダービーの後の目黒記念といった雰囲気ですが、目黒記念もれっきとした重賞です。そんな目黒記念の先発はリーグ戦初となる有坂でしたが、その立ち上がりに大西千を四球で出し、続く小林はバスター。チャージをかけた山本克の足元を痛烈な打球が襲うもしっかり止め1塁に送球、打球はノーバンとの判定で、2塁に進んでいた大西千は戻れずゲッツーになりますが、青木監督すかさずベンチを飛び出し審判のもとへ。ゴロではないかと長い抗議も判定は覆らず、川口を右飛に打ち取って無失点スタート。しかし続く2回に1死から金子凌森に連打を浴び2・3塁とされたところで、早々と有坂を諦め出田にスイッチ。マシンガン継投に打って出るも、森川死球で満塁、玉熊はボテボテの二ゴロも際どいタイミングでの2塁送球が逸れ、2者が還り先制を許してしまいます。
一方の打線は土壇場玉熊という強敵から初回1安打、2回2安打と好調。そして3回、桐生四球山本克センター前から2死1・3塁のチャンスに、田口楠田が連続タイムリー!同点に追いつき、玉熊をこの回限りでマウンドから引きずり下ろします。
しかしその直後、3イニング目の出田が1死1・3塁のピンチを招き、3番手の竹中にスイッチ。早め早めの継投で活路を見出そうとするも、玉熊の代打宇草にライト線を破られ勝ち越しを許してしまいます。なおも2死2・3塁の場面で大西千に対しフルカウントからの投球が逸れ3塁走者が生還すると、今度は浜田監督すかさずベンチを飛び出し審判のもとへ。投球が打者に当たっているのではないかとジェスチャーを交え必死の抗議、場内の雰囲気も和みかけるも、判定は覆らず。この回2点を勝ち越されます。
 
それでも2点差なら十分望みのある状況で、法政の2番手はまたも森脇。苦手を的確に突いてくる継投の前に4回を3人で抑えられると、直後の守りで無死1・2塁とされ、4番手の柴田にスイッチも、金子凌タイムリーと森ゲッツーの間に2失点。4点差に広がるも、その裏先頭の桐生が四球、山本克の送りバントが悪送球を誘って2・3塁のチャンスで、1死から田口の二ゴロの間に1点を返し、荒れた試合は3点ビハインドで後半に突入。
6回表は柴田が0に抑えると、その裏は森脇に代打を出されたことで3番手の上條が登板。森脇よりは与し易しと攻め立て1死満塁、長打が出れば同点という場面まで追い詰めるものの、青木監督もたまらず三浦に交代。桐生の併殺崩れの間に1点を返すに留まります。
再度2点差に追い上げた後も柴田が続投。3イニング目のマウンドも、小林川口を塁に出し、柴田送りゴロで1死2・3塁。当たっている金子凌を迎え、バッテリーは満塁策を採るも、森の打球は右中間を破る痛恨の2点タイムリー…。さらに宇草が柴田の足を直撃するタイムリーで、決定的な3点を失います。柴田はなおも続投、9回柴田金子凌に連続被弾も、よく5イニングを投げきりました。
突き放された後の打線は三浦の前に7回8回とゲッツーで逸機。最終回は宮台が何と代打で登場し場内が盛り上がるも二ゴロ、桐生レフト前も山本克空振り三振山田二ゴロで試合終了。勝ち点はなお遠いまま、今季の戦いが終わりを告げました。

法大 - 東大 3回戦
H 020 220 302 11
T 002 011 000 4
H 玉熊-森脇-上條-○三浦
T 有坂-●出田-竹中-柴田

50安打への道

桐生(4年) 本日 2安打 → 通算 14安打
山本克(4年) 本日 1安打 → 通算 40安打
田口(3年) 本日 2安打 → 通算 14安打
楠田(3年) 本日 2安打 → 通算 27安打
喜入(4年) 本日 1安打 → 通算 34安打
平野(4年) 本日 1安打 → 通算 3安打
下雅意(4年) 本日 1安打 → 通算 3安打
柴田(3年) 本日 1安打 → 通算 2安打

桐生田口喜入山田山本克の5人がシーズン10安打を達成。13試合戦えたことが最大の要因ですが、打率も桐生.333に田口.317と2人の3割超えは21世紀初。田口9打点や桐生7盗塁も大記録で、どこからでも得点の期待が持てたシーズンでした。

100奪三振への道

柴田(3年) 本日 2奪三振 → 通算 26奪三振

投手陣が奪った三振は実に74。もちろん宮台がトップの39個も、他の投手陣もよく投げてこれだけの数を積み上げました。もし山本俊が万全だったら 奪三振数>三振数 という快挙も決して夢ではなかっただけに、秋は2枚看板を確立しての勝ち点奪取といきたいですね!